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沢登り・丹波川本流
森田 温

山行日 2011年7月24日
メンバー (L)小幡、森田(温)

 盆休みの上ノ廊下に向けて、泳ぎの練習である。泳ぎ方(クロール、平泳ぎ)・背の立たないへつり・ザックピストン・渡渉でのロープワークなどなど本番前の訓練と自分たちの実力を計るために行ってきた。
 23日夕刻に丹波バス停に着き、川沿いの公園で仮眠し、翌6:30頃出発、8時前に三条新橋に到着。
 小幡さんは記憶が定かでないほど昔、僕は数年前に「深瀬信夫」氏の教室で行った程度だが、今回の水量は少ないように感じる。さっそく入渓する。最初の廊下状は、教室で行った時は深瀬氏もなかなか突破できなかったところ。近づいてみると流れはほとんど無く簡単に泳げそう。やはり水量は少ない。
 ザックを背負ったまま泳ぐ。戻される。
 あれっ?
 空身で平泳ぎ。進まない。あれれ??
 空身でクロール。進まない。・・・・・・
 両側は切り立っていて、巻くなら高巻きだが、こんな入口で巻いた記録など見たことがない。二人して交互にトライするがはね返される。こんなところで敗退するわけにはいかない。泳ぎはあきらめて、小幡さんが途中までへつり、そこからジャンプして廊下出口に到達した。僕はロープで引いてもらい通過。
 次の廊下状は、泡立っている。自信喪失の我々には到底泳げそうにない。左岸に踏み跡があり、おとなしく巻くことにした。
 三番目の廊下状には、流木がかかっており、これを渡れば難なく通過できそうである。ただ、泳ぎの練習にはならないので正面突破を図る。そしてあえなくはね返される。結局すごすごと流木を渡っていった。
 これで廊下状は終わり。一之瀬川が合流してきて正面に銚子滝がかかる。右岸にスリングが垂れ下がっているが、結構スリリング。左岸の水流沿いを登ってから、踏み跡をたどり車道に着いた。時刻は12時。4時間の遡行であった。
 我々の後から、30歳前後の二人連れが上がってきた。聞けば10時に入渓したという。遡行時間は半分だ。廊下状も最初の二つは泳いで突破したとのこと。ムムム、あの泡だったゴルジュも泳いだのか!そして、お盆に上ノ廊下にいくための練習に来たという。我らの一日前に入るようだ。残置大歓迎と伝える。
 泳ぐことに自信をなくした二人は、次回ルームで同行者を募るが希望者は現れず、このまま上ノ廊下へつき進むことになったとさ。


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