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女子会ハイキング・岩舟~馬不入山~晃石山~太平山
内山 弥生

山行日 2011年6月26日
メンバー (L)飯塚、鈴木(章)、土肥、川崎、森田(純)、渡辺(智)、内田、曾、内山

 リーダーの陽子さんが「女子会山行」を思いついたのは、お正月の剱岳、早月小屋のそばにはったテントの中だったそうだ。
 深い雪の中、パーティーに女子はたったひとりだけ。でも、最近の三峰には女子の若手が大勢入会したところ。それでは女子会もいいかも?と思った、のだとか。

 と、いうわけでその半年後、三峰の第一回女子会山行が、梅雨のさなかの蒸し暑い栃木の低山で行われた。JR岩舟駅から高勝寺、馬不入山(うまいらずさん・345メートル)を経て晃石山(てるいしさん・419メートル)、太平山(おおひらさん・341メートル)へと続くハイキングコース。
 この時期の太平山は、紫陽花の花で知られる。花を愛で、名物の卵焼き・焼き鳥・お団子の三点セットを楽しみ、帰りは栃木の蔵の街を歩いて地域のB級グルメを味わう、という、「リーダーがリーダーなので」(陽子ちゃん談)なかなか力の入れ方が多様な計画だ。
 当日はときおり雨がぱらつくものの、雨具を着込むほどではない。参加者9名で岩舟駅をにぎやかに出発すると、まもなく高勝寺への階段。600段もあるとかで、すでに大汗。リーダーの話では、崩落で山頂への道は通行止めだそうだ。高勝寺でお参りし、石を切り出したあとの岩肌を眺めて、「登りたくならない?」などといいながら、舗装された坂を下って馬不入山の登山口へ向かう。
 岩船山全体のシルエットは、上部がずっと平らで、荒船山と似ていると皆が言う。
 馬不入山へは急な登り下りが続く。低山あなどるべからず。夏山へのいいトレーニング。暑い、暑いといいつつ、ときおり吹くさわやかな風になぐさめられて一気に登る。馬も通りにくい難所だったからこの名がついた、とガイドブックにあったが、さもありなん。でも、先頭のあっこさんに続いて快調に登る。
 山頂で記念写真を撮り、少しはずれて休憩。無線交信をする人も見える。リーダー差し入れのさくらんぼがおいしい。安蘇の山々が見えるそうだが、この日はすべて雲の中。
馬不入山の山頂にて  私は2年前に会友にしていただいてから、初めての例会参加だったが、ここまでですでに様々な三峰情報がアップデートされた。さすがの女子会情報伝達網。
 にぎやかな休憩のあと、「ひとしきりしゃべったから、行くか!」というリーダーのひと声で桜峠へ出発。明るい緑の中の道が好ましい。桜が多いようで小さな実が落ちている。これまでと違って人も多くなる。
 明るく開けた桜峠からの階段がまた急登。つい手すりに手が伸びる。でも登りきればいい道が続き、またにぎやかに歩く。晃石神社の裏手をひと登りして晃石山。冬に桜峠から登ったときはかなり遠くの山々も見渡せたが、残念ながら視界が悪い。あっこさんから2回目のさくらんぼ配給。ごちそうさまです!
 太平山へ向かうころから、アップダウンを快調にこなしつつ、卵焼きがすでに話題の中心(冷たい泡の飲み物も眼に浮かぶ)。分岐で富士浅間神社をあっさりパス。でも、神社が太平山山頂だったんですけど・・・。
 眼下に広がる街を見渡しながらたどりついた太平山神社の境内は、観光客で混雑。しっかりお参りをしたあとは、卵焼きセットを求めて謙信平もいつのまにかパス。あじさい坂を下ると、様々な色の花の道。微妙に変わる色も、花の形もすばらしく、しばし見とれる。かたまりで咲く白い花が特に印象的だ。
 紫陽花の「花に埋もれて」というイメージで集合写真を撮ったが、被写体が強力で周りの花が色あせるほど。
紫陽花の花が色あせるほど被写体が強力  坂の下の小さな茶店でやっと卵焼き三点セットにありつきビールでにぎやかに乾杯。
 そのあとはバスで蔵の街へ。蔵の並ぶ通りを見たあとは、ジャガイモ入り焼きそばを求めて無農薬農産物販売所の奥の小さな店へ。焼きそばとギョーザを注文しただけだったのに、ポテトサラダや煮物、お漬物などだしていただいて、飲み物を除くとひとり230円。その分野菜などをたくさんお土産に買い込んだ。
 さらに駅前のお団子やさんに立ち寄り、山行(?)の締めくくりとした。

 雪の剱岳での陽子ちゃんの思いつきに乾杯。(純米酒の冷やで)

〈コースタイム〉
岩舟駅(09:05) → 高勝寺(09:20~30) → 鷲神社(10:05~20) → 馬不入山(11:05~20) → 桜峠(12:00~10) → 晃石山(12:30~40) → 太平山神社(13:30)


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