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会津駒ヶ岳
斎藤 吉夫

山行日 2011年12月10日~11日
メンバー (L)渡辺(守)、星野、成田(義)、三澤、飯塚、内藤、内田、深谷、斎藤(吉)

 12月9日22時、駒込駅に集合して出発。東北道を西那須野塩原で降り、塩原温泉方面に向かう。塩原温泉を過ぎた辺りから道路上の圧雪の量が増えてきた。千明の車の冬タイヤは新品で効きがいいが、やはり下りは緊張する。後ろにトラックが来たので追い抜いてもらった。ついでに、三澤さんにも先に行ってもらい、雪道を慎重に行った。まるみ山荘には2時頃に到着した。2時間ほど飲み就寝。
 11日6時起床。7時半ころにまるみ山荘を出発し、会津駒ヶ岳登山口近くの駐車場に車を入れ、共同装備を分け、出発した。途中、林道が大きく右に曲がる所で、沢沿いの登山道らしき所からショートカットする。20分ほどで、見覚えのある急傾斜の階段のある登山口に着いた。少々の休憩のあと、雪もそう多くなかったので、ワカンは付けずに出発した。1時間ほど急斜面をジグザグに進んだあと、積雪も増えてきたので、ワカンを装着する。
 ラッセルの練習を兼ねて全員で交代しながら進む。しかし、やはり個人の体力差が出てくる。特にリーダーの渡辺さんは元気だ。先頭でガシガシ行っている。しばらく山行を共にしない間にずいぶん体力を付けたもんだ。最近、リーダーでバリバリやっているのがうなずける。私はというと、いまいち調子が出ない。いつものことだが、寝不足が一番こたえる。飲みすぎるほど飲んだ覚えはないのだが、少々気持ちが悪い。最近は、寝不足と重い荷物が重なるとだいたいバテルようになった。年は取りたくないものである。
テン場は近い  そんなことを考えていると、今日は、この辺でテントを張るぞとリーダーの声が聞こえてきた。水場の表示を過ぎ、標高1,800m近く、テントを張るにはちょうどいい場所である。ひょっとして今日は、頂上近くの駒ノ小屋辺りでテントを張るのかと思っていた私としてはほっとした気分だ。
 さっそく、テント設営準備だ。今日は、ジャンボテントも張るので、けっこう広い範囲で整地しなければならないが、やっぱりというか、いつもどおりというか、適当に整地してテントを広げる。私は、4~5人テンで一息ついたあとで、宴会場のジャンボテントに乱入した。やはりというべきか、いい加減な整地のせいでテントの端の方は傾斜がきつく、ストーブのゴトクも相当傾いている。もちろん、そんなことはこれからの宴会では大した問題にはならない。今日は、月食が見られるという貴重な日らしいが、外は寒いし、そんな遅くまでは起きていられないので無理などと考えながら飲んだのだが、宴会のことは、いつもどおりバカ話しかないので省略する。
テン場

 12月11日、6時起床。食事の後、8時過ぎに出発。木が徐々にまばらになってくる。小ピークに出たところで視界が良ければ小屋が見えるはずだが、ガスで全く見えない。この辺の斜面は傾斜も緩く、広くなり木もまばらなのでルートを間違いやすいところだ。一瞬ガスが晴れて小屋が見えた。
駒ノ小屋まであと少しだ  進むルートを確認し、さらに深くなった雪を、先頭を交代しながら喘ぎ喘ぎ進んだ。テン場から1時間半ほどで駒ノ小屋に到着。ここで小休止のあと頂上に向けさらに進んだ。夏道より少し左寄りに進み40分ほどで会津駒ヶ岳の頂上に到着した。
会津駒ヶ岳頂上  雪のない時期には何度も来たことはあるが、厳冬期は初めてだ。頂上を示す標識も半分ほど埋まっている。風もあり寒いので記念写真のあと、さっさと下山に移る。予定では中門岳に行くはずだが、前日のうちに小屋まで来ていないと無理なようだ。
 1時間ほどでテン場に戻り、テントを撤収後、帰路に就いた。ジャンボテントは氷で重くなり、下りでちょっとつまずいたとき、いつもなら何でもないところだが、ザックのあまりの重さに自分の体を支えきれず、体が1回転してしまった。自分でもびっくりしてしまった。13時に駐車場に到着した。まるみ山荘に戻り、後片付けの後、途中のラーメン屋で全員食事をし、そこで解散となった。今度は、是非、中門岳まで足を延ばし、スキーも面白いかな、と思いながら帰路に就いた。リーダーを初めみなさん、大変お世話になりました。また、よろしくです。

〈コースタイム〉
【12月10日】 駐車場出発(8:20) → 滝沢登山口【階段のある所】(9:20~30) → 休憩【ワカン装着】(10:25~45) → 休憩(11:35~50) → 水場標識通過(12:25) → 休憩(13:10~20) → 天場(13:50)
【12月11日】 出発(7:20) → 駒ノ小屋(8:40~50) → 会津駒ヶ岳頂上(9:35~40) → 天場・テント撤収(10:35~11:15) → 駐車場(13:00)

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