そんなキャッチフレーズでツアー客集めもできそうな素晴らしいコースでした。
今回の山行で出会ったのは、天子ヶ岳で2パーティー、長者ヶ岳で20名程の子供会1パーティー、毛無山のみ大パーティーでした。
今回も、何時ものメンバーで行ってきました。このルートは絶対、好天を選んで行くべき。だって、富士山が見えないから。幸い今回は素晴らしい秋晴れでした。
富士山周辺の山々は、気にはなっていても、アプローチ面で遠い山。今回は富士宮から入山してきました。富士宮駅からタクシーで天子神社傍の登山口まで。この山も、途中、水場は無く、担ぎ上げました。
杉林から始まる登山道。11月末とは思えない温かな日、「暑い、暑い」と言いながら高度を上げて行きました。緩やかな登りから始まり、桜並木から雑木に変化する頃、斜度が急に増す。富士山も、背中でドンドン大きくなる。「重い、重い」と言いながら2時間20分で天子ヶ岳山頂。
広くて温かく、まったり気分の山頂。残念ながら富士山は見えません。代わりにか？パラグライダーがゆったり通過して行きました。
天子ヶ岳から長者ヶ岳迄は、ハイキング気分のゆったりとした尾根で繋がれています。此処は、東海自然歩道になっていました。一寸ヤマヤにはもってこいのコースでしょうか。長者ヶ岳からの富士山は最高。初日(ダイヤモンド富士)の観賞地としても有名らしい。山頂には20名程のファミリー団体が下山準備をしていました。我々も、記念撮影をお願いしました。
長者ヶ岳から毛無山迄は熟練者？コース。とはいえ、登山道はハッキリしているし、ルート・ファインディングも難しくない。なぜこのコースをベテランコースにするのか良く判らないのですが。毛無山迄に、いくつかのピークを超えますが、どれも急登、急下降の繰り返しです。本日は早いけれど、湧水峠を越えた次のピークで幕を張りました。その場所からは、残念ながら富士山は見えませんでした。
ビールを旨そうに飲む山口氏を横目に、藤井氏と二人、熱いお湯に舌づつみ。これも至福の時かしら？
翌日、明るくなるのを待って出発。歩く人が少ないので、落ち葉が真綿のように柔らかい。膝が嬉しそう。
しかし、それも束の間、昨日よりも、きつい急登、急下降の繰り返し。一番つらかったのは、最後の登り、地蔵峠から毛無山。最後と思うから頑張れましたが、手ごわい山でした。
毛無山山頂は、込み合っていました。これまでの過程が嘘のよう。それでも、1等三角点もあり、富士山を大きく眺められるこの山はすばらしいと言えるでしょう。
荷物を置いて一休みと思ったところ、帰りのバス時刻迄、残り2時間40分。最低2時間30分必要。食べるのを止め、休憩も無く3名、慌てて、今来た道を戻り、バラバラに朝霧高原方面へ走り出す。急いだ！急いだ！とにかく急ぎました。途中、見事な『不動の滝』が有りましたが、目もくれず、岩のゴロゴロした歩きにくい道をどのようにして下ったのか良く覚えていません。その間も、多くの人が登って来ました。道を譲るのにも、相当の時間を取られました。彼らはきっと車で来ているのでしょう。かなりの高齢者もいました。下山の事を思うと少し不安になりました。
林道で我々3名合流。グリーンパーク目指して、間に合わなかった場合の方法を、話し合いながら歩きました。
「グリーンパークで入浴できたよ」と、山口氏。
しかし、辿りついたグリーンパークは廃墟と化しています。とにかく、頑張る事に決めました。諦めずに歩き続け、バス停着13時50分、バス時刻13時53分。バスは10分遅れてやってきました。
全員、ほっとした気分で乗車。河口湖駅に向かいました。
今日は『河口湖マラソン開催日』、駅前は人込みで混雑。それでも3名の行動は、支障をきたしませんでした。
駅前のビジネスホテルで入浴、食事を済ませ、ゆったりとした気分で帰路に着く事ができました。
毛無山から先は、年明け、温かくなったら再トライする予定。まだまだ、未踏の山は多いです。