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雪山登山・安達太良山
江島 沙織

山行日 2012年2月11日~12日
メンバー (L)佐藤、山崎、安田、杉本、内田、鈴木(章)、平尾、永岡、三澤、江島

 安達太良山は風が強いと聞き、雪山2回目の私は、どんな山なのかとドキドキでした。
 1日目は水道橋を出発し途中で安田さんと合流。途中から見えた肝心の安達太良山の山頂は雲の中。やはり風が強そうだなとちょっと不安になる。
 あだたらスキー場につくと、前夜出発した山スキー組の2人はすでに上がっているとのこと。準備をしていよいよ出発です。最初は風もなく快適に登っていると途中でスノーシューを履いた2人組が走って追い越していく。最近はスノーシューランという競技があるそうです。走る人はすごいですねー。
 勢至平で、リーダーから「じゃあ先頭歩いてみようか」と言われどきりとしたが私が先頭を歩かせて頂くことに。人が結構入っているので、トレースはあるけど風が強くあっという間にうっすらしてくる。まだ視界はきいていたが、これがホワイトアウトだと大変だとひとり考えながら前へ進む。途中ずぼずぼと地雷を踏んでしまい、みなさんはなぜあんなにすんなり歩けるのだろうかと思う。
 そんなことを考えながら歩いていると、硫黄のにおいがしてきた!今夜のお宿「くろがね小屋」に到着です。とっても立派な小屋で、中に入ると大勢の人・人・人。その中にすっかりまったりモードの山スキー組がおつまみを作って待ち構えていた。さっそく温泉につかり、体の芯まで温まる。最高の時間。4人位でいっぱいになってしまうこぢんまりとした湯船でしたが、硫黄のにおいがぷんぷんしていい湯でした。
大宴会!贅沢なおつまみでお腹いっぱい!  お風呂後は宴会スタート。隣のテーブルの食通の方々からお裾分けをいただきながら、たくさん飲んで、たくさん食べて楽しい夜は更けていきました。と思ったら今夜は食事付きだったので、カレーライスの夕飯もちゃっかりいただきました。
 2日目は相変わらずの天候で風が冷たい。山スキー組、わかん組、スノーシュー組で出発です。
 先攻パーティーがいて、トレースはばっちり。途中雪崩地形の場所があり、「注意して歩いて」と言われ、ドキッとする。まだまだ雪山に不慣れで予想だにしないことが起きそうで、些細なことにもどきりとする。
山頂までは大行列  ラッセルもなくスノーシューで快適に登っているとあっという間に山頂直下に到着。ここでアイゼンに履き替える。さくさくとアイゼンの歯が刺さり気持ちいい。5分程で山頂に到着。祠のエビのしっぽが立派でした。風が強いし何も見えないので、さささっと下山。
 帰りは緩やかな道をスノーシューのお陰で沈むこともなく歩けました。天気は相変わらずで、山スキー組も視界が悪く、ちょっと滑っては止まりの繰り返し。視界が良ければ気持ちよいのでしょうが残念。お昼頃にスキー場に到着。強風でゴンドラが止まっていたため、ゲレンデの横を降りて行く。昨日出発したスキー場に到着するとガンガンの音楽が鳴り響いていて、嫌でも現実世界に引き戻されてしまった。
 雪山2回目でしたが、冷たい風に吹かれながらも、賑やかな宴会、前夜は源泉のくろがね小屋、帰りは麓の岳温泉で温まり、なんとも贅沢な山行でした。

〈コースタイム〉
【2月11日】 あだたらスキー場(11:55) → アメダス観測点(13:35) → くろがね小屋(14:30)
【2月12日】 くろがね小屋(7:15) → 峰の辻(8:20) → 安達太良山(9:05) → ゴンドラ乗り場(11:50)

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