山行日 2012年5月19日~20日
メンバー (L)鈴木(章)、山口(順)
参加予定の勝部氏が、本当に体が『爺』に、なってしまい参加不能。他、色々当たってみたが参加者なし。結局、未登頂の2人で出掛けた。
御殿場駅発9:10のバスは、登山口まで行かず、富士サファリパーク下車。40分歩いて登山口に到着。駐車場には数十台の車が停まり、この山の人気のほどを感じさせられた。
しかし、山中泊は我々のみでは。山中は水が心配。此処で充分に給水、トイレを済ませ出発。
登山口は標高も高く、尾根の形も良い。程良い傾斜と富士山に背中を押されながら、山口氏が足早に登る。早い!左右に何本も造られた?登山道を巧みに選んでいく。途中で追い抜く登山者、下山ですれ違う登山者は全て高齢、子供、初心者風。山口氏以外は、ゆったり時間が過ぎて行くようだ。
登山道脇は、ツツジの木がびっしり。しかし、私の目的の『アシタカツツジ』は終わってしまったのだろうか。『ミツバツツジ』ばかりが目につく。
新緑の中、春霞で富士山が『ボー』と見える。こんな日本の風景が私は好きだ。
越前岳山頂は混雑していた。山頂広場は人も多く、下草が無く暑い。我々は、木陰を求め昼飯を取った。
何故か、『俺の山だぞ』と自慢していた越前屋氏を思い出す。寂しがり屋だったから、こんなに人がいてくれることは嬉しいだろう。きっと。
越前岳から呼子岳へ向かう。此処から登山者は一気に少なくなる。急下降を続けて行くと目の前に鋸岳。見る限りは木々が茂り危険個所とは思えない。登山者も確認できるが、何故か動きが確認できない。辿りついた呼子岳山頂に、『H10年大雨台風後、風化が激しく立ち入りを禁じます』(位碑岳にも同文有り)と看板があった。
しかし、此処を通過しなければ縦走は出来ない。現に通過中の人が確認できる。気軽に入ってみたものの、鎖は痩せ、ロープは解れている、木の根が頼り。今、一つの足場、手場が無い。鎖に全身を預ける。「恐かったぞー」、「何となく」を繰り返す。
途中ですれ違った女性3名。ほっぺが真っ赤。引きつった顔。つい「ガンバレー」コールが出てしまった。
割石峠を通過する頃には、幕を張りたい気分。スタート時の、行けるだけ行こうの気分は、すでに2人ともなくなっていた。何となく恐ろしい山に入ってしまった気分。
位碑岳山頂は、非常に広くゆったりとしていた。会話も無く黙々とテントを張る2人。眼下には、駿河湾と家並み(夜は夜景)。そんな余裕も無く、食事を済ませ、暗くなるとさっさっと寝てしまった。空は高曇り。
翌朝、3時半に起きようとしていたが、気が付けば4時45分。
急いで食事を済ませ身支度。6時には出発。慣れた者同士とはこんなにも早く出来るのか我ながら感心した。
位碑岳~愛鷹山迄は緩い上り下りの登山道。この間は、雑木林。ミツバツツジも至る所で咲き、山を明るくしていた。特に、馬場平周辺をお勧め。水場が有れば、何日でもいたい気分。ただ、鹿の群れが走り抜けるのが大きな不満。
愛鷹山に7:35着、最後の大休止となった。山頂は1等三角点。静岡型の山名板。団子兄弟を目にすると、此処まで来たのか気分。暫く、展望を楽しんだ。
愛鷹山からの下山は、登山道の崩壊が酷く植林地帯。歩いていても楽しくなかった。山頂直下の愛鷹神社も、湿気っぽく拝前の小屋でのんびり気分にはなれなかった。
少し下った水場は分岐点。犬を連れた若者1人登って来た。その若者、挨拶もせずに通り過ごして行った。
これは、あくまで私の考え方だが、山中にペットを連れてきて貰いたくない。
登山口で、年配の男性1人とすれ違う。下山時刻の早い我々に声をかけていった。
登山口から柳沢入口まで、茶畑の中、ゴルフ場の脇、新東名高速道路の陸橋を越え1時間歩いて着いた。柳沢入口のコンビニでビールを購入時、山口氏が入浴できるところを尋ねてくれた。
コンビニから徒歩20分位の遊技場2Fが温泉センター。塩っぱい湯に浸かりしっかり汗を流した。入浴後、更に15分歩き、原町駅から小田原駅へ。小田原のいつもの店で、食事を済ませ最後の帰路に着いた。山歩きには最高の天気、気温でした。
近いけれど行く機会の少ない山です。富士山より古い旧火山。帰路は魚でも食べて。是非、登ってみて下さい。
【5月19日】 | 御殿場駅=富士サファリパーク(10:20) → 十里木高原(10:45) → 越前岳登山口 → 越前岳山頂(12:10) → 呼子岳(13:35) → 天狗の畑(13:50) → 鋸岳(14:00) → 割石峠(15:15) → 位牌岳(15:50)【幕営】 |
【5月20日】 | 位牌岳(6:00) → 袴腰岳(6:40) → 馬場平(7:10) → 愛鷹山(7:35~45) → 水場(8:00) → 登山口(9:20) → 柳沢入口(10:20) |
〈諸経費〉
御殿場駅―富士サファリパーク ¥740