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雪山登山・上州武尊山
山口 順三

山行日 2012年3月24日~25日
メンバー (L)鈴木(章)、大田、金子、安田、内藤、中澤、飯塚、杉本、内田、山口(順)、(今井)

 このところ週末になると天気が崩れる周期で、今回も天気は思わしくなく当初予定の武能岳西尾根から上州武尊山に変更になりました。金子車、山口車は東所沢を予定通り出発しましたが、リーダー車は何が起こったのか上毛高原方向に向かったらしいが目的地の武尊牧場スキー場駐車場には大差なく到着し、車1台を下山時用にオグナほたかスキー場にデポする。
 準備完了、さあ出発、と同時に風が強くなり飛雪が、安定しない天気のようです。リフト券売り場でチケット購入と計画書を提出し、ロングのリフトを一本乗りゲレンデを少し歩き、ゲレンデを外れたところで一本、ワカンを着けて緩やかな雪面を歩いていきます。
 この時期は一面白一色だがシーズンになると湿原に花と素晴らしい天国になるようです。
 今日の泊まりは避難小屋になるのか、テントになるのかは適当な場所で決める予定で、トップを交代しながら少ないテープもあてにして行くと、ある場所で方向を見失い皆で道探しをすることに。15分くらいで判明し、歩き出すとすぐ目の前に避難小屋があり、本日の泊まりは此処に決定。
開かない扉を開ける杉さん  スキー場から約2時間位だろうか、シーズンになれば花に囲まれたメルヘンチックな三角屋根の小屋の1階部分は雪に埋まり2階部分の小窓から出入りします。中の広さは11人なら何とかなるかなと思いましたが、板敷きの部分より土間部分のほうが広く、煙突の壊れたストーブや木材が置いてあり、実際に食事をしてもシュラフを拡げるにしても手狭な感じです。
 中に入り簡単に身のまわりの整理をしてまずはお茶とお酒で今日一日、“お疲れ様~”で乾杯、この一杯が本当の天国って感じです。
 寛いでいるなか一人いない、中澤親分。何と出入り口に繋がる雪の斜面を皆のために階段状に作ってくれていました。感謝の念で親分に手を合わせました。ご苦労様でした。
 そして開かない戸口を開けてくれた杉さん、片手で軽く開閉する親分、半端ないです。お試しという今井さんの貫禄の歩き、すごいです。金子節、飯塚節で今夜も盛り上がり気分良く眠りに就きました。
 翌朝、花曇りのなか出発。薄日も射し快適に登るが、中ノ岳への急登が始まる頃ガスに包まれる。ワカンからアイゼンに着け替え視界があまり利かないなか正面右手から回り込むように登ると、いつの間にか中ノ岳の山頂に到着。現在地と方向を確認するがかなり濃いガスに包まれ視界もなく沖武尊までの行程を考慮して登頂を断念、下山することに。ところが家ノ串山への途中から急速にガスは晴れ青空がひろがり、振り返ると今来た道や沖武尊、さらに遠くまで眺めることができます。
家ノ串にて ガスが晴れてきた!  前武尊でゆっくり一本、周囲の景色と昨日からの行程を顧みながら、“良かった~”とまた思いつつスキー場をゆっくり下山しました。
 帰りの温泉は何故か川場温泉、5月の連休で閉湯になる。何度か利用したことがあるが終わりと聞くとさすがに寂しい思いがする。
 後は赤城高原のサービスエリアで人気のメニューを食して解散となった。リーダー、メンバーお疲れ様でした。

〈コースタイム〉
【3月24日】 武尊牧場スキー場リフト乗り場(11:50)=リフト山頂(12:15) → 小屋を探す(14:30) → 小屋着(14:45)
【3月25日】 小屋(6:05) → 中ノ岳 → 家ノ串(9:30~55) → 前武尊(11:05) → オグナほたかスキー場(12:35) → 駐車場(12:45)

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