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ハイキング・神室山
高木 敦子

山行日 2012年5月18~20日
メンバー (L)高木、土肥、森田(純)、杉本、成田、会員外1名

 1週間前の天気予報は良かったのに、山行日に近づくと寒波の影響で金曜日は雨の予報に変わった。このところ異常気象は当たり前のように起きる。GW後半を襲った寒波による荒天が今回も起き、出発時に東北道で物凄い雷雨に遭遇した。まずはいきなりの雹攻撃、思わず悲鳴が上がる程の勢いで車に当たる。その後、豪雨とあたり一面明るくなる程の雷である。こりゃ~怖い、と言うより笑うしかない状況になってしまった。とりあえず、いつもの仮眠所である国見SAは東屋のお陰で雨の心配はないが、気分は雷雲のように真っ暗になってしまう。
 18日金曜日は一日雨の予報。道の駅「むらやま」で長岡在住の小野田さんと合流。遠路はるばる来てもらったのに申し訳ない感じである。とりあえず作戦会議をしたが、戦意喪失状態の面々は登る気が失せてしまっている。今日は観光に変更して、明日の天気回復を見込んで一番短いルートを日帰りすることにした。となるとやっぱり温泉、ということで観光を兼ねて銀山温泉へ行く。有名な温泉だけあってなかなか良い雰囲気の温泉街である。入浴後、蕎麦を食べたりお菓子を買ったりして今夜の宿、巨大モニュメントのあるあゆっこ村のコテージへと向かった。
 翌日天気はイマイチだが、雨も上がったので有屋口登山口へ車を走らす。7時半出発、この時期の神室山は残雪の量が分からないので、念の為ロープも持って行くことにした。しかしこのコースは神室山まで一番早いコースなので、よく歩かれているらしく、途中2ヶ所程沢の渡渉があり、水量もあったので少し緊張したが問題なく行けた。途中はコゴミが沢山出ているので、帰りの楽しみとして先を急いだが、結構山菜採りの人もいるようだ。稜線に出てもガスであまり視界がないが、足元にはカタクリの花が出迎えてくれた。しかしよく歩かれている道らしく、土内方面からのコースよりは少なかった。心配した残雪も今回が一番少ないくらいであった。
 12時前頂上到着、そのまま一昨年改築になった神室山避難小屋に行ってみた。2階建てでバイオトイレも完備してあって、とても綺麗である。ただ多分換気のための注意書きだと思うが、窓は開けておくようにとあるため、戸口の床が水で濡れていた。おそらく使用中は、ということだろうが、紛らわしい書き方である。過去2回来たときには他の登山者が誰もいなかったが、小屋が新しくなったので今回は泊りの人が1人、日帰りの人が2~3人いた。小屋が綺麗になったのは嬉しいが、独占できなくなりそうなのが少し残念な気がした。今日は日帰りなので来た道を戻るが、途中ガスが切れてやっと稜線が見えてきて、ようやく新緑の神室山を堪能することが出来た。
 3日間の予定なので、今日帰るお杉と別れて、もう一度あゆっこ村に泊って、今年の新緑山行のフィナーレとした。

〈コースタイム〉
【5月19日】
有屋口登山口(7:30) → 稜線分岐(11:00) → 神室山頂上(11:40) → 小屋出発(12:30) → 有屋口登山口(15:30)


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