トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ339号目次

山スキー・平標山 西ゼン(その2)
荻原 健一

山行日 2012年4月8日
メンバー (L)荻原、斎藤(吉)、深谷、永岡、成田

 本当は金曜発で栂池・風吹尾根に1泊2日で行く予定であったが、土曜日に予定のある人が多く、例会計画通りにうまく組めないのでコースを変更。西ゼン【その2】として3月に続いて再チャレンジすることにした。

 前回同様に土樽駅舎で前夜泊。前夜にかなりの降雪があり、表層雪崩が懸念されるが予報では本日の快晴は約束されておりメンバーのモチベーションは高い。今回は登りコースを前回から変更し、ヤカイ沢~南西尾根のルートをとる。前夜の降雪で登りやすく、順調に高度を稼ぎ3時間半で山頂に到着。前回より1時間強早い。山頂から西ゼン方面は最高の展望で、既に3人組の先行パーティーのシュプールが刻まれており、我々の気持ちもはやる。
 三度目の正直でいよいよ西ゼンの源頭に滑りこむ。見た目より雪は重いが、十分快適に滑れる範囲だ。多少雪が重いせいで休み休み滑っていくと核心のノドの入り口に着く。傾斜40度とのことだが、急な部分は一瞬であり緊張感はあまりない。

平標山頂より視界最高の西ゼンノド入口より第二スラブあたり

 トップでエースのモキチさんが行くが通過に随分時間がかかっている。どうやら雪が割れて小さなシュルンドが出ているようだ。ひとりひとり慎重にノドを通過して、この下の第2スラブ、第1スラブを滑走する。このあたりから雪がかなり重くなり一気にという感じではなく、それぞれ休み休みゆっくり滑っていく。気温が上がり、昨日降った新雪が右からも左からも小さな点雪崩として発生しはじめる中、若干のアクシデントはあったが、全員無事に安全地帯まで降りてくることが出来た。仙ノ倉谷に合流する手前で大休止して、今回の西ゼン滑降成功の余韻に浸る。ここからデポしてある車まで随分距離があるが、先行パーティーのトレースのおかげで緩やかな下りも板がよく滑り順調に距離を稼ぐ。やがて除雪された林道に出合いスキーは終了。ここから1kmほど歩いてデポ車に到着し無事山行を終える。

念願の快晴!平標山頂にて

 今シーズンの谷川岳山スキーはこれでおしまい。昨年から持ち越している芝倉沢、赤谷川源頭&万太郎、巻機山米子沢等々、来シーズン以降も谷川岳周辺の山スキーの目標ルートは目白押し。雪崩判断も含めた山スキーに必要な力を更に付けて上記に掲げた目標ルートに挑んでいきたい。

〈コースタイム〉
元橋(7:45) → 平標山頂(11:15~45) → 群大ヒュッテ(13:30) → 車道出合(14:30)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ339号目次