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沢登り・丹沢大山川
平尾 英也

山行日 2012年4月28日
メンバー (L)佐藤、別所、森田(温)、小芝、平尾、(戸田)

 今年初めての沢登り例会、初心者歓迎ということで私は前日に沢装備を買い集め、初めての沢登りをすることができた。
 9:00に伊勢原駅集合後バスに乗り、9:40に大山ケーブルバス停に到着。バス停からケーブル追分駅まで約15分歩く。ケーブルカー発車までの時間を利用して沢装備に着替える。期待と不安で少し冷静さを失ったせいもあり、初めての沢靴や沢用スパッツなどの着替えに時間がかかり、ヘルメットも逆に装着してしまう。
 ケーブル下社駅から約10分歩くと大山川沢登りのスタート地点「二重の滝」に到着する。「二重の滝」は落差約10m、初心者歓迎と聞いて心に余裕を持っていたのだが早々に吹き飛ぶ。
「二重の滝」前で記念撮影  「二重の滝」はロープでの登攀となり、小芝さんがリードで軽快に登った後、私の番になったが、プルージックをハーネスに付けずに登ろうとして佐藤さん、森田温さんから注意を受けた。昨年までのクライミングの例会などに参加しなかったことを猛省しながら、息も絶え絶えで何とか攀じ登る。
 「二重の滝」の次は、「7mの滝」「2段5mの滝」をロープ無しで登る。高さに萎縮しながらの登攀、難しい箇所などは膝を使ってしまったが、落ちないことだけ気を付けて登る。続いてある「5mのハング滝」は、中に倒木が1本掛っているが、足場も少ないため難しく、左から巻くことを選択。小芝さんと戸田さんは攀じ登ることができた。
右側に倒木がある2条8mの滝  「5mのハング滝」の後には、4~5mの滝が何か所か続き、その後「右側に倒木がある2条8mの滝」と「10mの滝」がある。両滝とも高さがあるが、このあたりからアドレナリンが出てやや興奮状態、下を見ずにガシガシ勢いで登る。
 その後、ガレた河原を歩いて二俣に到着、休憩を取る。この時に、悪名高いヤマビルと初対面。数匹出てきたが、すぐに退治。まだ、この時期は数が少ないとのこと。
 二俣を右側に、ほとんど水量が無い沢を遡行すると「トイ状5m」「8m」「6mチョックストーン」「チムニー状の7m」などの岩場を登り大山へ向かう登山道に出て、程なく山頂に到達する。
 正直「二重の滝」以降4時間ほど無我夢中だったため、どのように登ってきたかあまり覚えていない。ただ、大山山頂に到達したときは天気良く、春の温かい陽気の中で、安堵感と少しの達成感で美味しいビールを飲むことができた。また、大山山頂からは雲の合間から相模湾、塔ノ岳などの丹沢の山々を見ることができた。 沢から山頂への登山道出たところ  大山山頂からはヤビツ峠バス停まで、別所さんお勧めの一般道をやや外れたバリエーションルートで下山。最後は、秦野駅前の中華料理屋で美味しい餃子を食べながら打ち上げをし、解散した。
 大山川は標高差510m、遡行グレード2級下、総合グレード中級の沢とのこと。初心者の私が登るにはやや難易度は高かったが、佐藤リーダーの他、参加メンバー皆さんのおかげで無事に初沢登りができた。

〈コースタイム〉
伊勢原駅(9:00)=【バス・ケーブルカー】=下社(10:10) → 二重の滝(10:30) → 二俣(12:30) → 大山(14:30) → (16:00)=【バス】=秦野駅(17:00)


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