山行日 2012年7月4日~10
メンバー (L)別所、(SL)佐藤、成田、吉田(貞)
【7月4日(水)】
羽田発(11:45)の飛行機が40分ほど遅れて出発。
到着も40分ほど遅れてしまいましたが、明さんの立ち回りで宿の車が迎いに来てくれて、天人峡温泉には14時30分到着する。
早速、明日の沢の取付き確認を兼ねて観光客で賑わう羽衣の滝と敷島の滝を見物に行く。空は白く青空が見え隠れするも、明日へ期待!
ホテルに戻り、早速、露天風呂に入り、ビール、それから夕食、食べきれないほどの食事を残らず平らげ明日に備える。
【7月5日(木)】
4時30分に起床、前日作って頂いた朝食弁当を食べ、5時10分に出発した。
前日に確認した取付きへ10分ほどで到達。そこからジャングルみたいな所を20分ほど歩いてクワウンナイ川入渓。
装具一式を身体に着け、トムラウシ山を目指して遡行を開始する。しばらくは河原歩きが続く。この後、沢の渡渉が断続的に始まる。
沢の渡渉は緊張の連続で油断するとバランスを崩し流される恐れがあり危険を伴っていた。場所によっては、水流が非常に強く、水嵩も腰の部分までの所もあり、危険を感じた。そういった時は、2人1組でスクラムを組みストックでバランスを取りながら渡渉した。
また、この川は滑る所が多く、ストックは必須で、スクラム渡渉も事前に習得しておくことを強く感じた。なお、今回の沢の渡渉では別所さん、佐藤さんの知見があり大いに役立ちました。
この日は沢登りの途中から雨模様になり、少し早めだったが、テント場探しに入り、右端にテント場のようなリボンを別所さんが見つけ奥に入って見ると丁度良いテント場が見つかり幕営とした(14:20)。
小雨が降っていたので素早くテントを張り荷物を放り込む。そして別所さんと明さんは直ぐに釣支度をして、夕食の酒の肴を釣りに行く。釣果は2人でオショロコマ7匹だった。
魚は早速く調理し、用意してきたから揚げ粉で唐揚げにして頂いた。量は少なかったけど味は最高でした。
そんなわけで、持って来たワインは1日目で空になり、各自、持って来たウイスキーで宴会となりました。
【7月6日(金)】
昨夜の酔いも残っている中、朝5時に起床、6時50分に出発する。
1時間ほど歩くと巨大な雪渓が出現し大雪山の片鱗を垣間見る。
この雪渓の下を掻い潜って難所をクリアー。ここから30分ほど歩くと、魚止めの滝に出る。
ここは右から簡単に巻けた。この滝周辺も天気が良ければ2、3張れそうだった。滝の上に出ると川幅いっぱいに、簾のように白く流れ落ちる見事なナメが始まった。
いよいよ2kmにも及ぶクワウンナイ川のハイライト、「滝の瀬十三丁」の美しいナメのスタートである。
40分ほど歩くと奥の二俣(標高1,360m)に出る(9:50)。
右の沢は黄金ヶ原へと続いている。
奥の二俣の左側を進むと再び後半部のメに入る。奥の二俣から1時間40分ほど歩くとオーバーハングの滝に着く、この滝は右岸を高巻きして通過した(11:30)。
小雨の中、ハング滝から50分ほど歩くと再び雪渓が現れる。
この雪渓から20分ほど歩くと再び巨大な滝が現れる(12:50)。この滝から1時間ほど歩いていると雨が本降りになったり、小雨になったりを断続的に繰り返した。川の水も増水しだし、濁り始めた。そこで別所氏(L)と佐藤明氏(SL)とが相談し、ビバークを決定した。
少し引き返した高台に、丁度良いビバーク地があったので、そこに幕営を決定した(14:00)。
テントを張る時は、運よく雨が止み、日も射し始めたので、このチャンスとばかり急いで張る。只、張るに当たっては雨水がテント場に流れ込むため、水抜き用の溝を掘ったり、テントの下に笹を敷いたりで大変だった。
テントを張り終えて間もなくすると、また雨が降り出したので大正解でした。
【7月7日(土)】
朝4時起床、5時50分出発。
雨も止み、久々の好天になりそうな予感を感じ、トムラウシ山を目指し出発。
1時間20分ほど歩くと目の前に突然、谷間から山が現れ、気持ちが昂る。
ここから更に、10分ほど歩くと簾状の滝(1,480m付近)に出た。
この滝の周辺は花が咲き乱れ心がとっても癒される所だった。
ここから10分も歩くと今度は、階段状の滝が現れる(6:40)。
この辺りからは、右側を中心に踏み跡らしきものがはっきりしてくる。源頭付近には広い幕営地があり、長期滞在したくなるほどの景色が広がり、水の心配もない最高の地点に思えた。
階段状の滝を登ると休憩に適した場所があり、休憩を取る。
ここから間もなくすると縦走路に出た(9:50)。ここで荷物をデボして、トムラウシ山を目指す。
間もなく縦走路手前に大きな沼が現れる(10:50)。背後に大雪山の象徴のような大雪渓が見え、絶景地点だった。
ここから50分でトムラウシ山の山頂に到着(11:40)。
山頂は一般ルートの登山者や団体ツアー登山者で混み合っていました。ここで少し休憩した後、本日のキャンプ地、ヒサゴ沼を目指し出発(12:00)。
ヒサゴ沼には、トムラウシ山頂から4時間ほど歩いて到着(16:00)。テントを張り終えると16時30分だった。
【7月8日(日)】
4:00起床、いつものように各自用意した食事メニューを作り、食べ終え出発(5:00)。途中、雪渓横断があり、トレースがはっきりせず、40分ほどロスしたが、何とか登山道が見つかり、テン場から2時間ほど歩いたところで木道に出る。両側はチングルマが咲き誇った群生だった。
この木道を30分ほど歩くと化雲岳に到着(7:30)。
化雲岳を後にし、1時間ほど歩くと、また木道に出た。しばらくすると、雲の合間から日が射して来て、ふと振り返ると背後にトムラウシ山が見え感動する。
やはり、この山は富士山と同じで頂上がカルデラのためか、遠くから眺めると実に雄大だ、さすが百名山だと思った。
そんなことを考えながら、しばらく歩くと五色岳に到着(9:00)。
ここで少し休憩した後、次の目標の忠別岳を目指す。1時間ほど歩くと忠別岳が見えてきた。11時30分に忠別岳登頂。
忠別岳を後に白雲岳のキャンプ場を目指し出発。途中、何度もコマクサの群生を見かける。とにかく、凄かった。まるで「コマクサ街道」のようだった。そんな道を4時間半歩くと白雲岳避難小屋に到着(16:00)。ここで幕営する。
【7月9日(月)】
昨夜からの雨が止まず、出発時間は大幅に遅れ、8時40分に出発。白雲岳の取付き(分岐点)には、9時10分に到着。ここに荷物をデボして白雲岳山頂を目指す。約1時間10分で白雲岳山頂に到着(10:20)。
雨が降りしきる中、白雲岳山頂から1時間40分ほど歩いて、ようやく北海岳に到着(12:00)。北海岳から黒岳石室(山小屋)の間は雪渓の上を歩くことが多かった。
北海岳から1時間40分ほど歩くと黒岳石室(山小屋)に到着(13:40)。
黒岳石室から黒岳までは20分ほどで着く(14:00)。黒岳山頂から1時間ほど歩いて八合目のリフト乗り場に到着(15:00)。
後は、ロープウエイを乗り継いで層雲峡へ下山(16:00)。
【7月10日(火)】
層雲峡8:50のバスに乗って、そのまま旭川駅にて解散。以下、自由行動(登山&観光)
最後に、報告書の執筆が締切間際になってしまい写真を頼りに記憶をよみがえらせて書くと言うことになってしまいました。また、写真提供者の方、大変助かりました、有難うございました。
【7月4日(水)】 | 羽田発(11:55) → 旭川空港着(13:30) → 天人峡(14:30)[宿泊] |
【7月5日(木)】 | クワウンナイ川入渓(7:00) → 化雲沢出合(14:00)[幕営] |
【7月6日(金)】 | 遡行開始(6:50) → オーバーハング滝(11:30) → ビバーク[幕営](14:00) |
【7月7日(土)】 | 幕営地発(6:00) → 縦走路(9:50) → トムラウシ山(11:40) → ヒサゴ沼避難小屋[幕営](16:30) |
【7月8日(日)】 | 幕営地発(5:00) → 化雲岳(7:30) → 五色岳(9:00) → 忠別岳(11:30) → 白雲岳キャンプ場(16:00) |
【7月9日(月)】 | 幕営地発(8:40) → 白雲岳(10:20) → 北海岳(12:00) → 黒岳石室[山小屋](13:40) → 黒岳(14:00) → 8合目リフト乗り場(15:00) → ロープウエイ(14:00) → 層雲峡(16:00) → 「民宿とだて」に宿泊 |
【7月10日(火)】 | 層雲峡(8:50) → 旭川にて解散 |