沢登りのガイドブックによると小川谷廊下は「中級」となっており、今シーズンから沢登りを始めた私としては、どんなものかと前日まで緊張していた。しかし行ってみると、とてもきれいで実に楽しい沢だった。西丹沢ビジターセンターから道なりに進むと大きな駐車場に到着した。しかしメンバーからはなんか雰囲気が違うという意見がちらほらでたが、準備をしていると、他パーティーから声を掛けられた。どうやら我々は違う駐車場に辿りついてしまったようだ。分岐まで引き返したが、今回は残念ながらゲートが閉まっていたため、入渓地点まで歩く羽目になった。暑さと林道の上り坂が体に堪える。40分程林道を歩くと入渓地点に到着した。
入渓地点から順調に進むと、大きなチョックストーンが現れた。溯行図によると倒木に脚を掛けて登ると書いてあったが、なんとその倒木がすっぱり切られてしまっていた。そのため前のパーティーはハーケンを打ちあぶみをかけていた。そのハーケンを借りて登ったが、途中男性陣が登ろうとした際、なんとハーケンが簡単に抜けてしまった。他パーティーが打ったハーケンに無暗に頼りすぎるのは良くないことだとわかった。そこからは登れる滝もたくさんあり、ウォータースライダーを楽しみながら登っていった。途中まき道では、崩れやすくトラバースが苦手な私にはスリリングだった。最後の滝では、ロープを垂らしてもらい、登攀に挑戦。水に打たれながら頑張ったが、どうしても最後の一歩が上がらず、上げてもらう。まだまだでした。
終了点から尾根道へのツメはほぼなく、すぐに下山開始できた。下山道はところどころ崩落箇所があり、嫌な箇所がいくつかあった。ひやひやしながらも、あっという間に林道に到着した。先日の徳ちゃん新道の下山からするとなんて楽な下山道だろうか。
お風呂は山北駅前のさくらの湯、その後、新松田駅前の「えん楽」で反省会。料理が大変美味しく、新松田駅解散の際は、また行きたい。