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会津駒ヶ岳
渡辺 守

山行日 2012年12月8日~9日
メンバー (L)渡辺(守)、深谷、森田(純)、江島、成田

 12月の会津駒は4年連続だ。この時期にしては積雪が多く本格雪山シーズン前のラッセル訓練に最適だからだ。もちろん、山自体素晴らしいし、帰りの温泉も楽しみだ。戸田君が不参加になり5名となったためレガシー1台で金曜夜発。最有力のラッセル要員が抜け熟年メンバー主体となり、いきなり雲行きが怪しくなった。今年こそは中門岳の往復をと計画するが、結論からいうと全く歯が立たず連敗となった。しかも会津駒山頂にも到達できなかった。
 会津はやはり遠い。予定していた登山口駐車場は諦め1時間ほど手前にある道の駅で幕営した。翌朝は曇り空、積雪はそれほどでもない。いつものコースで軽快に進むが流石に五合目あたりでは膝上ラッセルだ。最近しぼみ気味のなりじいが元気だ。他メンバーも体力に自信がないと言いつつ頑張っている。やはり初ラッセルは楽しいのだ。
 ほぼ予定通り2,000m手前で幕営となった。食当はなりじいだ。私の山行は最終エントリー者が岩つばめ原稿、その前が夜食当と決めている。最近はよく食当にあたるとぼやきつつ(メールで)快く引き受けてくれた。メニューはチンジャオロースーとウインナー野菜炒め。よく当る食当はいつもこれらしい。味はとてもいいのだが、人数分のレトルト(チンジャオロースー)を持ってくるのは止めたほうがいいと思う。
 その夜は雪が随分と降った。たぶん60cm以上で、テントも埋まってしまった。そして雪は降り続いている。この時はまだ一応中門岳を目指そうということで闇の中を歩行開始するが、十歩で諦め、二十歩で会津駒も難しいなあという感じになった。昨日に続き初ラッセルを楽しむ山行に徹して、駒の小屋が薄っすら見えたあたりで引き返した。
雪が楽しい二人  こんな中途半端な山行でも有り難いことにメンバーの満足度は高く、来年は2泊3日で中門岳を目指そうという。山の魅力か、雪の魅力か、この時期に4年連続で来てしまうには理由があるのだろう。来年も間違いなく来る。
 山から下りると雪がすごい。山よりもすごい。里雪のようで、帰る途中もどんどん積もってくる。この時の新潟から会津にかけての雪量はかなり多く、越後駒と上州武尊で日曜に下山できくなったパーティーが救助されていた。われわれも一歩間違えれば遭難騒ぎになっていたかもしれない。潔く撤退に賛同してくれたメンバーに感謝!ではまた来年。


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