トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ341号目次

ハイキング・豪士山
高木 敦子

山行日 2012年10月20日~21日
メンバー (L)高木、永岡、金子、小堀、杉本

 秋山で楽しみなのがキノコ採りである。山形県のガイドブックで何気に見つけた豪士山、ブナ林もあり登山口近くにはキャンプ場もあるという、キノコ山行にはうってつけの山である。隣にある駒ヶ岳を併せると、日帰りの山としてはそこそこ歩きがいがあって良さそうだ、と思ったのだが・・・。
 今回は、日帰り、麓でキャンプというお気楽さが効いたのか、集まったメンバーはリハビリ要員ばかり。まあ、Lからして膝の故障持ちなのでこんなもんかも。特にケイジィはまだ登山は無理なのでキャンプ場でお留守番、今晩の買出しやら水汲みを担当してくれた。残り4人で行くがやはりというか、あまり長く歩きたくないオーラがほとばしり、当然のごとく豪士山だけとなった。
 9時より登山開始、道はすぐ急登となるが、道は全体的によく整備されて歩き易い。紅葉にはまだ早いようだが天気が良いので皆の足取りも軽い。周りはアカマツが多く、マツタケを期待するも見つかるはずもなし、怪しげなナラタケもどきを収穫した。その後ブナやミズナラ林となり遂に見事なクリタケをゲット、皆の顔に笑顔がこぼれた。
やった~、クリタケだよ~ん 景色最高、ここで幕張りたい 急登が終わると程なく豪士峠に到着、ここから山頂までは緩やかな道となり、視界も開けてくる。山頂着11:45、眼下に米沢盆地が広がり、飯豊・朝日連峰から吾妻連峰と360度の大展望である。山頂は開けていて、ここで幕を張ったら気持ち良さそうな所である。久々のコボちゃんも改めて山の良さを噛みしめているようだ。
 展望を楽しんだ後、下山開始、ひかば越えからは急坂になるが、ジグザグの道で思ったより降り易い。途中沢沿いのコースになるが、危険な所はほとんど無い。下りで正真正銘のナラタケをゲット、先に採ったナラタケもどきはお払い箱となった。その後ヌメリスギタケモドキ発見、木の上に出ているものはお杉と金子さんの努力で、これもゲット。キノコ山行に相応しい量が採れて満足である。
 キャンプ場ではケイジィが焚き火の準備をして待っていてくれた。ここは元宮キャンプ場というが、トイレの土台跡があるだけの「元・宮キャンプ場」の間違えじゃない?というくらい何も無い所だ。でも明るい雑木林で他に来る人もなく、思いっ切り騒げるという願ってもない場所だ。盛大な焚き火に炭焼きのサンマやお肉のバーベキュー、キノコ料理と楽しい仲間、歌も飛び交い皆ご機嫌の夜は更けていった。
 翌日は熱塩温泉の共同浴場に入り、喜多方でラーメンを食べて帰京、軟弱だけど山と仲間と楽しく過ごしたご機嫌の2日間となった。たまにはこんなのも良いさ。

〈コースタイム〉
登山口(9:00) → 豪士峠(11:15) → 豪士山(11:45) → ひかば越え(12:20) → 登山口(14:00) → キャンプ場(14:10)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ341号目次