開催日 2012年12月1日
開催場所 都立狭山自然公園内太陽の広場
メンバー (L)永岡、小芝、高島、吉田(貞)
当初は、アドバイザーとして明さんもご参加いただく予定でしたが、風邪のため急遽不参加となり、レスキュー初心者ばかりでの開催となりました。
入院中に星野委員長、和田さんから見舞品として頂いた『全図解レスキューテクニック』から、引き上げと搬送を体験してみました。
まずは引き上げ。
直接ロープ1本での引き上げ、1:1、2:1、3:1で、その違いを体験してみました。
直接引き上げるのは、全員できず、1:1、2:1は軽い高島さんなら何とか引き上げることができましたが、相当な力が必要だということが体験できました。
資料を見ながら3:1のシステムを作って、交代で引き上げる人、引き上げられる人を体験。力はいるものの、全員が引き上げられ、3:1システムが有効だということがわかりました。カラビナの代わりに小芝さん持参のプーリーを利用して3:1のシステムでためしてみると、驚く程軽く持ち上げられ、カラビナの摩擦が大きいことが実感できました。3:1システムも立木1本のケースと2本のケース2パターンを試してみました。立木2本のケースは立木間の距離が長ければ、一気に引き上げられ、救助時間短縮に有効でした。
3:1システムが有効であることが実感できたところで、一人ずつ3:1のシステムを資料を見ずに作ってみることにしました。ところが、頭ではわかっていたつもりでも、なかなか作れない。一人2~3回程繰り返して、何とか資料なしで作れるようになりました。
続いて搬送。
(1)リュックを逆に背負う方法、(2)リュック+ストックを使ってみる方法、(3)リュック+雨具の3パターンを試してみました。(1)は背負う人の肩に負担が大きいこと、(2)は背負う人の負担は小さいが、背負われる人がある程度細い人でないと対応できないこと、(3)は背負う、背負われる人双方に負担が小さいが、リュックに雨具を結ぶ箇所によって、ホールド感が違うため、結び箇所が重要ということが分かりました。
今回、全員がレスキュー初心者ということもあり、テキスト片手にああでもない、こうでもないと、試行錯誤しながらやってみました。人数も少なかったことから、何度も繰り返してみたり、ちょっとアレンジしてみたりして、いい勉強になりました。
実際、山で事故が起こってしまったときにベテランが必ずしも同行しているわけではないので、今回のように初心者だけで対応しなくてはならないこともありえます。今回参加できなかった初心者の皆さんも同期や仲間内で今回のような会を開いてレスキューを体験してみては如何ですか?いい勉強になりますよ。