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ハイキング・谷急山~丁須の頭
箭内 忠義

山行日 2012年12月3日
メンバー (L)箭内、吉田(貞)

 裏妙義縦走コースは何度も続くアップダウン、岩壁のトラバース、空中クサリ場、岩峰が連なる、とても楽しめるコースです。今回は三度目ですが、12月3日(月)が休みだったので吉田さんと二人で行ってきました。
 2日の夜、裏妙義国民宿舎の駐車場に到着です。夜空には星がきらめいていました。ピューピューと鹿の鳴き声が聞こえます。明日はロングコースなので、すぐに寝ました。冬用のシュラフなので温かく、熟睡です。
 3日、空は曇天です。雨ではないので6時過ぎには出発しました。中木川の右岸の林道から登山口が付いているはずですが、いくら進んでも入口が分かりません。仕方なく、また国民宿舎まで戻ると、左岸、国民宿舎のすぐ下の橋のたもとに標識がありました。80分のロスとなってしまいました。
谷急山、三方境の登山口です  中木川を渡渉するコースは廃止されていました。伐採地に新たに植林された場所に三方境への標識が設置されていました。気を取り直して出発です。吉田さんが先導します。吉田さんは身長があるのに体重は54キロ、スリムです。俺より26キロも軽いのです。スタスタと急な斜面を登っていきます。「軽い」は山では「強い」に直結します。俺は遅れないように気合いを入れて、ストックを頼りについていきます。70分ほどで尾根に、三方境に到着です。コースタイムより30分も早く到着です。
 ここからまずは西にある谷急山を目指します。痩せた尾根を進みます。この尾根がアップダウンの連続なのです。まずは984mのピーク1です。そして、ピーク2、ピーク3、ピーク4、ピーク5、ピーク6、ピーク7と続きます。そのたびに登り、そして、下ります。ピーク8が谷急山です。1,162mのピークです。曇り空なので展望はありません。残念です。記念写真を撮り、すぐに先を急ぎました。
 来た道を戻ります。またアップダウンです。汗をたらたらかき、三方境に着いたときは、もうこのまま国民宿舎に戻ってもいいかなと、ふと思いました。

谷急山の頂上です 二人のじさま赤岩のトラバースです

丁須の頭です 両手をあげています  しかし、裏妙義の面白さは、ここからなのです。赤岩、丁須の頭に向かい出発です。風穴尾根の頭辺りにくると烏帽子岩、赤岩の空に突き出た岩峰が見えます。コースもトラバースあり、くさり場ありで楽しくなってきました。
 烏帽子岩、赤岩のトラバースは足下がしっかりしているので安心して渡れます。でも、空中に垂れ下がるくさり場は腕力を使いました。ちょっとした緊張感を味わえるので、とても楽しめるコースです。
 楽しんでいるうちに丁須の頭に到着です。今回の最終目的地です。吉田さんは丁須の頭の、てっぺんに登っています。俺は前にも登っているのでパスです。寒くてクサリをつかんで登る気になれません。
 丁須の頭からは裏妙義国民宿舎に向かって下っていきます。登山道は荒れていて分かりづらいところもありますが、迷うことはありません。とっとと歩いて降りてきました。国民宿舎につくと「入浴できます」と表示があったので、冷たく冷えた体を湯船にしずめました。
 9時間半歩いたことになります。正月に山に入るトレーニングになりました。裏妙義縦走は楽しめるルートですが春か秋がいいと思います。12月は寒すぎました。クシュン。

〈コースタイム〉
裏妙義国民宿舎(6:10) → 登山口(7:30) → 三方境(8:45) → 谷急山(10:15~40) → 三方境(11:50) → 赤岩(12:05~13:08) → 丁須の頭(13:45~14:00) → 裏妙義国民宿舎(15:45)


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