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雪山登山・十二社ノ峰
中澤 道夫

山行日 2013年3月23日~24日
メンバー (L)鈴木(章)、箭内、飯塚、土肥、渡辺(守)、小芝、中澤

 3月22日22:30東所沢駅集合。十二社ノ峰から小出俣山へ行ってきた。小芝さん、渡辺さんは朝立ち。
 東所沢駅から関越道で“赤城PAホテル”に宿泊する。翌日、5時に起床し川古温泉には6時過ぎに到着した。7時過ぎに後発の小芝号が到着し全員で8時前に駐車場を出発した。
 林道を30分ほど歩いた貯水池の左側の杉林から尾根に取り付いた。積雪は1mもなく意外に少ないと思った。尾根への登りは急でほとんど直登だったが、稜線には2時間ほどで辿り着いた。稜線は雪が適度に締まっていてワカンなしで歩けた。十二社ノ峰の先の岩峰を左に回りこんだ所でアイゼンを装着。ここで下を見ると、足を滑らせたら一気に下まで落ちていきそうで怖かった。この上も小さな岩峰がいくつかあった。
快適な稜線を登る  また稜線が細くて雑木があるために歩きにくく、枯れ木につかまったところ、折れてしまい2mあまり藪へ落ちてしまった。
ピーク(1,481m)の先はほとんど雪稜なので雪庇に気をつけて左側を慎重に歩いた。1,621mのピークの手前からはトラバースして鞍部に到着。雪面を少し均しただけで良い幕場になった。時刻は14:30。天気は快晴で、小出俣山、仙ノ倉、平標山、赤城山、皇海山、武尊山などが一望できた。仙ノ倉には新潟側から雲が稜線を越えて流れてきて、群馬側の沢筋に滝のように流れ込む“滝雲”という現象が見られた。滝雲は面白くて、雲が下方へ動く様子というのを初めて見た。鈴木さんが滝雲が出た翌日は晴れだと言っていたが、残念ながら翌日は一日中曇っていた。
面白い滝雲現象  17時ごろにテントに入り、小芝さんが作ってくれた豚汁をみんなで食べて20時過ぎに就寝。翌24日は4時に起床。ガスで視界は約20m。昨日の豚汁の残りとご飯とうどんを食べて出発。
 雑木に付着した海老の尻尾の中を抜けて岩峰を2つ越えて1,725mのピークに到着。ガスが出ているので小出俣山へ向かう稜線がわかりづらくて地図で確認しながら進んだ。下り始めてから、先週ごろのパーティーの踏み跡に気づいてそれに沿って進んでいった。アップダウンが2回ほどありそれを越えたら小出俣山だった。
 昨日、駐車場で会った人たちの踏み跡があったのでその跡に沿って下っていった。すると、登りの跡もあるのでGPSで確認してみると下りの稜線が過ぎていることがわかった。そこでもう一度登り返して再度、GPSで確認してから尾根に入った。尾根には新しいアイゼンの跡があったので走って下りた。
 アップダウンのない下りやすい尾根で一箇所だけ左に回りこんだ所があったぐらいだった。帰りの林道が意外と長く感じたがフキノトウが少し採れた。風呂は猿ヶ京の“まん天の湯”。露天風呂が赤谷湖に向いているのでロケーションはばっちり。欲を言えば晴天の夜に入りたかった。風呂を気持ちよく上がった後は、おいしい上州豚(これは豚カツがおすすめ)を食べ、酒饅頭をおみやげに買って帰路についた。

雑木に付着した海老の尻尾頂上にて

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