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雪山登山・大菩薩峠
内藤 美智子

山行日 2013年2月24日
メンバー (L)内藤、森田(純)、江島、永岡、和田

 本格的な雪山のリーダーは無理なので日帰りのスノーハイクを計画する。しかし電車で日帰りでき、必ず雪があるところとなるとあまりない。一人なら雪が降った直後に丹沢か奥多摩に繰り出せば手軽に雪山気分が味わえるのだが、例会山行となるとそういうわけにはいかない。結局、確実に雪がありそうな2月下旬に大菩薩嶺に行くことにする。
 誤算だったのは都内に住むメンバーは塩山7時半発のバスには間に合わないこと。次のバスは9時半発となり、いくらなんでも遅すぎるのでタクシーを利用することにした。できれば石丸峠を回りたいと思っていたのだが、これも帰りのバスの時間に間に合うか不安でやめておくことにする。あれこれ考えると結局は一番よくあるコース(上日川峠~福ちゃん荘~大菩薩峠~大菩薩嶺~唐松尾根)になってしまった。
 和田さんが買ったばかりの車で来たので2台予約していたタクシーを1台キャンセルし、分乗して登山口へ。ノーマルタイヤで心配していたが、和田さんの車もタクシーに続いて無事に丸川峠分岐のゲートまで入ることができた。ところが駐車場はいっぱいで止めるスペースがなく、和田さんはみんなをおろしたあと一段下の裂石駐車場まで戻ってくれた。
 身支度を整えて出発。この時点でかなり風が吹いており、稜線は寒いことが予想された。千石茶屋の先で登山道に入る。雪はあったり、なかったり。ないように見えるところの方が ツルツルに凍っていて滑りやすかったりする。早くも下山してくる人が多く、みなアイゼンを付けている。
 上日川峠でトイレ休憩後、福ちゃん荘へ。稜線を見ると予想よりは雪が少ない。富士見山荘から大菩薩峠の間が一番雪があったかも。富士見山荘には私が大学生のころ初めてここに来た時にあったブランコが変わらずにあった。かわるがわるブランコに乗って遊ぶ。童心に戻って楽しい~。
富士見山荘のブランコで遊ぶ  大菩薩峠に着くと強風が吹き荒れていた。写真だけとって賽ノ河原の休憩所に向かう。ものすごい風で油断していると飛ばされてしまいそう。賽ノ河原の休憩所に入り、休憩する。中には先客が数人。強風でとても外では休めるような状態ではない。こういうときは本当に小屋がありがたい。ここでアイゼンを付ける。
 大菩薩嶺までの稜線は強風にあらがいながら進む。途中で指先が冷たくなり、手袋を替えたりするメンバーも。のんびりスノーハイクのつもりでも、これだから冬山は油断できない。富士山はきれいに見えたが、南アルプスは雲に隠れて見えないのが残念だ。
 大菩薩嶺は樹林に囲まれ、展望はない。おかげで風はあたらなくて済む。雷岩まで戻り、唐松尾根を下り、福ちゃん荘からは朝と同じ道を裂石駐車場まで下山した。帰りはバスを待たずに和田さんの車に全員乗って塩山まで送ってもらった。その後、車組と電車組に分かれて帰京する。

大菩薩峠

〈コースタイム〉
丸川峠分岐(9:00) → 上日川峠(10:40~50) → 富士見山荘(11:25~40) → 大菩薩峠(12:20) → 賽ノ河原休憩所(12:40~13:10) → 大菩薩嶺(13:50) → 福ちゃん荘(14:30~45) → 裂石駐車場(16:10)


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