一昨年に続き箭内さんのご好意により西京小学校で行いました。今どき当たり前なのでしょうがクーラー付教室に感動する一方で、後ろのロッカーは昔と同じ形で妙に懐かしく、また翌日の入学式に備え机の上に教材が置いてあり、とても清々しい気分にさせていただきました。この会場に今年も48名という大勢の会員が集まりました。
　昨年8月に星野さんが突然仕事で海外に行くことになり、企画委員の私が思いがけず委員長を務めることになりました。この時点では残りの任期を全うすることのみ考えていましたが、今年度も引き続きこの大役を続けることになりました。宜しくお願いします。
　もともと私は、山はひとりで自由気ままに行きたい主義でしたから、三峰のように長い歴史のある山岳会で委員長になってしまったことはとても意外です。入会当初は委員会メンバーになることも全く想像していませんでした。ではどうしてそうなったかと言えば、次のような理由かと思います。三峰に入ったお陰で、沢、雪山、岩など自分が考えていたより遥かに広く深く頻繁に山を楽しめるようになりました。本当にびっくりしています。そんな中で、会は有志のボランティアで運営されていて、自分が参加している例会がリーダーはもちろん様々なメンバーのサポートで成り立っていることを強く感じるようになり、そこで委員を引き受けることにしました。会から都合よく恩恵をいただいて、面倒なことには関わりたくないというのはとても身勝手と思ったからです。委員会では会計を2年間、企画を1年間しました。三峰には会員、会友を合わせると120人以上もいますから、それぞれの会に対する想いや期待もかなり違います。でもそういう違い抜きにして、会はやっぱり現在活動する会員にとって一番有意義なものであるべきです。一方で、その会員全員が自主的に会の運営をサポートすることが大前提のはずです。委員になってからはずっとこのように考えてきました。この考えを貫くため、今年度も委員長を続けさせていただくことにしました。今現在は、足りない部分は少しずつ自分で努力して、また周りに助けてもらって何とか前進している状況です。
　大集会では、「自主登山」と「安全登山」を会務方針として掲げました。これは前年度委員長の星野さんの方針を引き継ぐものです。「自主登山」は、“連れて行ってもらう”のではなく自分の行きたい山に自主的に参加すること、“してもらう”のではなく各々ができる範囲で会運営を自主的にサポートすることをお願いしました。サポートは、例会リーダーは出来なくても企画して誰かに働きかけるとか、もっと簡単なことで言えば例会で食当とか岩つばめ原稿担当をリーダーに言われる前に率先して引き受けるとか、そんなことでもいいと話しました。「安全登山」は切実な問題です。残念ながら昨年は救急搬送が必要な事故が二回、それ以外にも事故が何件かありました。現在の安全対策について危機感をもっている方も少なくないと思います。先輩方の努力でレスキュー体制や資料はとてもよく整っていますが、全体としては会員への浸透はできていないのが実情です。実態にそぐわない運用も一部ありましたが、そのままになっていました。その原因の一つは、私を筆頭に推進役である委員会メンバー自体のレスキューに関する技術と知識不足、意識の低さだと思います。この改善には早急に取り組むことはもちろん、会員個々の意識を高めていくことが重要であることを共有しました。
　この他の議題についても、皆さんのご協力により全て承認され、大集会を無事終了することができました。有難うございました。今年度は80周年の節目の年です。
　輝かしい伝統を受け継ぐとともに、新たな風も吹き込みさらに魅力ある会に発展させたいと思います。委員会メンバー、サポートメンバーを中心に会員全員で盛り上げていきますのでご期待下さい。何かご意見などありましたら、お気軽に委員会メンバーにご連絡いただければ幸いです。