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雪稜登攀・八ヶ岳石尊稜
和田 昌子

山行日 2013年2月16日~17日
メンバー (L)渡辺(守)、大田、小芝、和田

 1日目、6時半新宿集合。高速出口の事故渋滞&ハプニングで予定より遅く12時美濃戸口到着。15時に赤岳鉱泉の豪華個室にチェックイン後、取付きまで偵察。橋の向側すぐよりコースに入るが前日の雪で踏跡は全くない。すぐに膝上までのラッセル。時間切れで取付きまでいけず17時半に小屋に戻る。赤岳鉱泉は一泊二食9千円だが、プラス4千円/部屋で個室に泊まれる。ゆったりとしていて話し声も気にならないので、たまのゴージャス山行で利用するのもよい。夕食は、大きなホッケに味噌味の鍋。おいしい食事とお酒を飲んで明日の登攀に備え早めに就寝。
 2日目、5時半起床、6時に朝食をとり6時半出発。前夜も積雪があり、昨日のラッセルの感じだと取付きまでいけるのかと不安がよぎる。前日トレースをつけた2,325m地点迄は順調に進むが、その後は太もも迄の道なき道を交代でラッセル。斜度がだんだん急になり、全身でラッセル。きついけど真っ白な雪の中に道を作っていくのは気持ちがいい。目の前に岩壁が見え、正面、右と移動して取付きを探すが急すぎて登れる壁ではない。下から2人組のパーティーが来たが、ここで敗退して下山していった。うーん、石尊稜手強いな、がんばらねばと気合を入れなおす。さらにラッセルをしながら一旦安定した稜線までトラバースして地図を見直す。
急斜面をラッセル  あれ?あっちの岩壁、ガイドブックの写真とそっくりじゃない?もしかして?
 と、皆で地図を見直すと、登るはずの石尊稜の稜線が一本向こう側にあるではないか、、、。
 やってしまった、一本手前の沢を上ってしまったのだ。ということで2,505m地点で敗退、下山。
 今回、経験者の記憶を頼りにしてしまったので、今後はどこにいくにも初めて自分でいく姿勢で取り組まねばと反省。しかし、快適な山小屋ライフと体を目いっぱい使ったラッセル大会はとても気持ちよく楽しかった。

〈コースタイム〉
17日 赤岳鉱泉(6:45) → 橋付近入口(7:00) → 2,325m地点(7:30) → 2,505m地点で撤退(10:10)


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