【総括　飯塚】
　第4回交流登山は、北アルプス白馬岳で行われた。先発隊の白馬三山縦走隊と後発隊の大雪渓からの登山隊の参加者、合計19名で盛大に行うことができた。
　当初は5日の天気予報が悪く、先発隊と後発隊で交流宴会を行う予定の村営白馬岳山頂宿舎のキャンプ場での合流が危ぶまれたが、今回も権さんの晴男パワーのお陰で、全行程お天気に恵まれ無事に遂行できたのであった。
　また、後発隊の皆さんが担いできてくれた、宴会料理や豪華夕食鍋で、その晩の交流宴会も盛大に行われた。
　参加いただいたみなさま、多大なご協力をいただき大変ありがとうございました。
　日韓交流白馬三山縦走隊の記録は、権さんの原稿をお読み下さい。

【10月4日(金)】
【記録：白馬三山縦走隊　権】
　前の夜まで雨で目的地が変わる可能性があったので心配だったが 前日の夜、駐車場で仮眠した後に起きてみたら、行けそうな感じだった。 荷物を片付けて今日の目的地の白馬鑓温泉テン場へ出発した。2,000mまでは韓国の山と同じ感じの景色だったが、もっと上の標高で見える、もっと大きいスケールの風景は日本が始めてだったLeeさんは、「すごい(もちろん韓国語で)」を連発。万年雪も山の中の天然温泉もない韓国から来た人の目には、何でもかんでも不思議なようだ。1日目に泊まる温泉のテン場に近づいたら天気予報が悪かったのが理由なのか、僕ら以外には誰もいなかった。これは完全に交流山行参加者の専用露天風呂！　雲の上でいい景色を眺めながらの風呂で、疲れをとるのは最高だった。いい感じで3回も入った人もいた。高いところで飲んで早く酔っ払ったLeeさんは「スルジュジョンベンイ－韓国語で酔っ払い」のニックネームをもらった楽しいテントでの宴会だった。

【10月5日(土)】
　よく食べて、さっぱり洗って、楽に寝たら足も軽くなっていた。標高を高めて稜線についたら目の前に広がる北アルプスのパノラマ！　遠くに2回目の交流山行の槍ヶ岳が見えた。
　天気に恵まれて韓国からの参加者はもう大満足。チェさんは白馬鑓から風邪を引いた状態になってちょっと苦しそう。稜線を歩くと白馬岳の頂上がだんだん近づいた。 雲が舞うように早く景色を変える姿は、北アルプスが昨日とまた違う感じ。2日目のテン場に着いたら、まだ後発隊は到着していなかった。テン場はガスに囲まれて、ちょっと寒い感じ。後発隊と合流したら、かなりの大人数になって雰囲気も盛り上がった。山の上で食べる原口シェフのスゴイ料理に韓国組はびっくり。
　前回にも感じたことだが、言葉が通じなくても、こんなに楽しく宴会ができるのは、山だけのことではないかな。話してみたら、Leeさんは昨日の宴会でしゃべった事の半分は記憶がないとのこと。後発隊の前で「スルジュジョンベンイ－韓国語で酔っ払い」のニックネーム」を再確認した。風邪のせいで、Cheさんが原口さんの料理もあまり食べずに早くテントで寝てしまったのは残念。

【10月6日(日)】
　日の出の前にテントを片付けて頂上を目指して出発。富士山が綺麗に見えるほど清明な天気。出発前は行けない可能性があり、他の山への変更プランもあった程だったのに、僕の晴れパワーが日本でも通じたのかな。頂上では珍しいブロッケン現象にも出会って、皆さん虹の中の自分の影を写真で撮るのに熱心。ピストンコースではなかったので、団体記念写真を撮った後は車の運転組は、先に急いで下山を始めた。
　下山しながら後ろの頂上を見たら、少し前まで晴れだった所が、笠雲に覆われている。今むこうにいる人は何も見えないと思ったら、今回の交流山行は幸運の連発だと感じられた。下山の道で通った白馬大池は、2,400mの海のようなきれいな水で、韓国組としては、また珍しい景色。満足している韓国の参加者の顔を見て安心＋嬉しい気持ちになった。 白馬大池から下山完了地点のロープウェィまでは、綺麗な紅葉のシーズン。この道では、頂上までは行かなそうな観光客が増えた感じだったが、雨の天気予報で思ったより少なかった。ロープウェィに到着して4回目の交流山行も成功裡に終わり、久しぶりの方と新しい方に出会って、色いろないい思い出を作りました。本当に有難うございました。来年は韓国で会いましょう！
　これで第4回目の交流山行は成功のうちに完了。来年は韓国のソラクサン(雪岳山)で会いましょう！