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ハイキング・日光丹勢山
鈴木 章子

山行日 2014年5月18日
メンバー (L)鈴木(章)、津田、藤井

 GWの春山が少しハードだったので、慰労も兼ねて津田さんを誘い、以前から気になっていた日光の丹勢山に出かけた。
 当日飛び入りの藤井さん参加で3名。好天気に恵まれ、ゆったり気分の一日を過ごした。
 『栃木の山』の本には載っているが、エアリアマップには登山道は載っていない。林道のみが載っている。登ってみれば、山頂はさりとて印象ある山ではないが・・・
 また、ヤマツツジの大群生地、山火事かと思えるくらい赤く染まる尾根、カラマツの新緑と重なりこれもまた圧巻。一度は行かれることを勧めたい。
 本の中では、雪の日光連山展望を勧めているが、この時期と秋の紅葉の時期も素晴らしい山行が楽しめると思う。また、コースを間違えた我々の行動時間にもよるが、全く人に会わなかったのも不思議な気がする静かな山だった。
 日光駅からバスで清滝交番前下車。交番の右脇の舗装道路を登る。道なりにひたすら1時間半ほど登ると沼の平分岐に出る。ここまで車は入れる。我々が着いたとき1台の中型バスと乗用車3台が停まっていた。この辺りから、両脇がツツジ街道になる。
 我々は、話に夢中になり(車が登山口を塞いでいたようだ)、下山予定コースを20分ほど進み引き返した。
 再度、駐車場から遮断機を潜って歩き始めてが、これも間違ったコースだったが、おかげでカラマツの新緑と赤いヤマツツジの街道を歩くことができた。さらにドジョウのような太い蕨のお土産も入手。さすが三峰、転んでもタダでは起きない精神が、ここでも生かされた。
赤い山ツツジの街道  何だかよくわからないままにコンパスを頼りに高みを目指し登る。登った先に林道があるはず。
「ンッ」
 尾根には出たものの、山頂らしきピークが3つ。どれがピークか思案していると遠くに人が、自転車が、そこが林道と判明。我々のいた所は林道の最高地点だったようだ。
 そこから東南方向に林道を下ると、丹勢山への登りらしき印に出会い10分ほど登った所、大きなダケカンバに打ち付けられた山名板で山頂と確認できた。
 最初にも書いたが山頂はこれといって印象のある山ではないが、山頂に立って周りを見まわした時、この山に来て良かったと心から思える。
日光連山展望  再び林道に戻り、帰路は両脇のツツジを見ながら林道沿いに清滝交番前バス停まで歩いた。
 ツツジは山頂付近ではまだまだ蕾、高度を下げるごとに満開になっていった。
 今年の冬は大雪だったせいで動けなくなり餓死したのだろうか、林道にも10頭近くの鹿の残骸があった。
 体力はないが、一寸疲れているが・・・の人には是非お勧めの山。
 我々はルートを間違えたり、戻ったりで6時間強行動してしまったが、コースガイド通りバス停から5時間20分みれば大丈夫だと思える。帰路のバスも本数が多いので安心。

〈コースタイム〉
東武日光駅=清滝交番前(9:00) → 沼の平分岐(10:10) → 裏見の滝分岐 → 沼の平分岐(10:30) → 山頂(13:15~13:40) → 裏見の滝分岐 → 沼ノ平分岐(14:50) → 清滝交番前(15:55)=東武日光駅

バス代(日光駅~清滝交番前) ¥470


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