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雪山訓練・巻機山
渡辺 守

山行日 2014年4月12日~13日
メンバー (L)渡辺(守)、金子、小幡、飯塚

 今回は参加者4人と寂しい雪訓となった。当初は富士山だったがリーダー代行を引き受けた時点で巻機山にしたいと思った。富士山は人が多いし暫く続いていたので、新たな場所を見定めたいからだ。巻機山雪訓は三峰でも以前は行われていて、自分も一度参加したことがあった。距離は短いが登り始めから山頂までアイゼン歩行訓練ができる。滑落停止などの訓練スペースも稜線には豊富にある。今回は懸案のスタンディングアックスビレイを取り上げ4人で交互に行った。
 スタンディングアックスビレイは使用頻度が高く、雪山メンバーはマスターしておく必要があるが、うろ覚えの人が多く実践で行った経験者は僅かだろう。迷いなく迅速にセットできるようにしたい。また幾つかの様式があるため、どれが一番効果的かを検証して三峰標準を決めておきたかった。スノーバーでのセルフビレイ方法も確認した。それらの内容は追ってまた共有することにする。
 金曜夜に東所沢で待ち合わせ土樽PAにて仮眠をとる。明朝は集落まで行くと車が鈴なりに止まっている。雪が多く登山口駐車場までの道が閉鎖されているため先に到着した大勢の山スキーヤーが路肩に駐車していた。巻機山は山スキーのメッカなのだ。我々も駐車し集落から歩き始めることにする。きつい急登を終えると山頂に続くなだらかな尾根、次回は隣の尾根から割引岳経由もいいかななどと思いつつのんびり進む。天気は快晴無風、とても気持ちいい。お手軽に最高の春山を満喫だ。なだらかになった辺りで避難小屋付近だと思い昼には幕を張る。訓練はほどほどに宴となった。

ニセ巻機山手前の登り牛ヶ岳より割引岳

 翌朝、山頂目指してまた急登を行く。30分ほどで着いたピークはニセ巻機山で、そこから少し下った場所が避難小屋地点だった。さらに30分で本当の山頂に着いたようだが、だだっ広くて何処だがはっきりしない。そのまま進んで牛ヶ岳で引き返した。
 あまりの気持ちよさに、みんな谷川一ノ倉や越後三山からの稜線に思いを馳せ、来年は巻機山集中だ! と、大いに盛り上がった。下山はあっと言う間で昼過ぎには車にもどり、温泉、そばと定番メニューを消化して渋滞前の高速で帰路についた。


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