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沢登り・葛根田川
畔上 昌美

山行日 2014年9月20日~22日
メンバー (L)渡辺(守)、永岡、畔上

 19日(金)夜発、先は長いので早めに仮眠。20日早朝から走り出すが、滝ノ上温泉到着は10時前。支度をして10:15出発。天気は高気圧に覆われており安心。しばらくは発電所の林道を歩く。河原が近づいたあたりで入渓。水は少ない。低い堰堤を一つ越えるが、河原歩きはなおも続く。
 大きな釜を右岸よりへつるところがあるが、残置ロープがあるのでそれを利用して越える。高さがあるので緊張する。
 お函は水量が少ないおかげで左岸の乾いたところをスタスタ歩ける。ラバーソールが最適。お函はすぐに終わってしまい、再び河原歩きに戻る。
お函をスタスタ歩く  大石沢出合にはすでにタープが張られているし、まだ時間も早いので先へ進む。
 続いて沼ノ沢出合はあまりいいところが無く、中ノ又沢出合の一段上がったところで幕にする。時間もちょうどいいころあいだし、この先は滝ノ又沢出合まで良さそうな場所がない。永岡さんは中ノ又沢へ釣りに行ったが、釣果はなし。20時ごろには就寝。夜中は冷えて寒かった。
 21日は5時起き、7時出。葛根田大滝は1段上がってみたものの登れるわけはなく、戻って左岸の踏み跡から巻く。ここも残置ロープがあるし、踏み跡がしっかりしているので、楽に高巻ける。
 830mあたりで左岸に大きな滝があり、ここを過ぎると滝ノ又沢出合。ここまで幕場から1時間40分ほどかかっているので、やはり昨晩はあそこで正解だった。ここを右の北の又沢へ入る。
 すぐに二股を左の滝を登る。この前後は小滝が連続していた。過ぎると急に源頭の雰囲気。水量は減り、おだやかな流れとナメがひたすら続く。天気が良いので、水面がキラキラして感動的。あっというまに奥の二股。ネットではほとんどが右だったので、右へ入る。20m大滝は左から高巻くはずが、戻れなくなり、結局1,120m台地までヤブをこいで上がる。ここでGPSで現在地を確認し、八瀬森山荘へ向かう。シャクナゲは少ないものの密なネマガリタケのヤブこぎでなかなかハード。ようやく湿原に出てホッと一息。時間も遅くなってしまったので、山荘泊に決定。山荘は湿原からすぐだった。我々の他には6名ほどが宿泊。備え付けの布団で暖かく眠れた。
おだやかな流れとナメ  22日は一般道を下山。稜線は風が強く、雲も昨日に比べて多い。三ツ石山は紅葉がキレイ。松川温泉や網張あたりからの登山者がたくさん。終始なだらかで歩きやすい道だった。
 滝ノ上温泉は3軒あるうち「滝峡荘」のみが営業中。我々が入ったとたん、後から入浴客が次から次へ来館。意外と人気があるらしい。東京まで遠いので14時すぎには出発。
 葛根田川は有名すぎてなかなか行く機会がなかったが、天気に恵まれ行くことができて良かった。

〈コースタイム〉
【9月20日(土)】 滝ノ上温泉(10:15) → 入渓(10:49) → お函(12:41) → 大石沢出合(13:16) → 中ノ又沢出合(13:51)(幕)
【9月21日(日)】 出発(7:04) → 葛根田大滝(7:25) → 滝ノ又沢出合(8:45) → 1,120m台地(11:50) → 八瀬森山荘(13:24)(小屋泊)
【9月22日(月)】 出発(6:40) → 小畚山 → 三ツ石山荘 → 滝ノ上温泉(13:25)

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