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沢登り・丹波川本流&一ノ瀬川本流
江島 沙織

山行日 2014年8月2日~3日
メンバー (L)荻原、金子、小幡、斎藤(吉)、YUKI、永岡、軽部、江島

 お盆休みに上ノ廊下に行くため、直前練習として、泳ぎ・ザックピストン法・徒渉の練習のため、日帰り沢へ2本行ってきました。

【8月2日】
セカンド以降は引っ張られて楽ちん~  今シーズン初の沢登り、むしろ2ヶ月以上ぶりの山登りで、足元がおぼつかない。こんなんで上ノ廊下ははたして大丈夫だろうか。
 三条新橋の脇から降り、すぐに入渓する。久々に沢を歩く感覚が懐かしい。最初のゴルジュで早速ザックピストン法の練習をする。トップ(ヘルメット・ザック無し、ゴーグル装着)がロープを付けて泳ぎだす。そんなに水流も激しくなく、難なく突破していく。2番手以降はザックと自身をロープにつなげ、引っ張ってもらうと、いとも簡単に泳ぎきることができた。ロープを戻し、次の人がまたロープをつなげ引っ張ってもらう。その工程を何度も繰り返し、全員泳ぎきる。
 坊主淵は細く水量が激しい。右岸をへつり、途中で上部の岩場に這い上がろうとするが、足場がなくなかなか上がれない。お助け紐を出してもらいなんとか上部に上がる。
 手取淵は永岡氏が泳いで突破しようとするが、何度も押し戻されてしまう。荻原さんが左岸をへつりながら突破。続いていくと、ホールドや残置スリングもあり、また水の中に足場もあり、無事突破できた。この頃から雷がなり始め、雨が降り始め、しばらくすると水も茶色く濁り始める。水量が増えるかと注意していたが、あまり増えなかったため、そのまま遡行した。
 丸山入道淵も同様にトップが突破し、後続は引っ張ってもらう。
トップは激しい水流の中を泳いで突破!  しばらく河原歩きが続くと、銚子滝についた。水量も多く、すごい迫力だった。右岸を途中の残置ハーケンにランナーを取りながら、登攀する。ラバーソールではかなり滑り、一歩ずつ慎重に進んで行く。銚子滝を抜けると、目の前においらん淵が現れるが、上部の落ち口から水が吹き出すように溢れ出ていた。これはとても遡行は不可能だ。左岸に踏み跡があり、それを辿ってあっという間に青梅街道に上がる。がしかし、その先の橋が崩落していて進めない。また懸垂して沢に逆戻りか!?と言っていると、遠くから車の音が。よくみると少し離れた場所に青梅街道が走っている。どうやら旧道らしく、すこし道沿いに進むと、すぐに新道に合流できた。夜は三条新橋側の駐車場から下った沢で幕とした。丹波川は濁っていたが、泉水谷は澄んでいて、贅沢な焚火が堪能できた。

【8月3日】
 2日目は一ノ瀬川本流に向かった。昨日の旧道と新道が合流する所に車を止め、崩落した橋の手前からトラロープを頼りに沢まで下る。
 今日もひたすらゴルジュの泳ぎが続く。昨日のザックピストン法練習で1人ずつ行くのではなく、どんどん繋がって泳いで行った方が効率が良いのではということになり、実践する。確かに昨日よりはかなり早く抜けることができた。ゴルジュ帯が連続するので、何度も繰り返し練習をする。
 第2ゴルジュの手前だろうか、水線突破を何度も試みたが行けず高巻きをすることとなる。足元はぬかるんでおり、緊張を強いられた。沢に戻る際は、ロープを出し慎重に降りていく。緊張から解放されると、小さな河原があり、日向ぼっこで気を休めた。その先も難しいところはなく、トップが泳いでロープを伝って次から次へと泳いで行くを繰り返した。大常木谷合流の後は、ナメが続くようだが、時間もないので今回は大常木谷合流点から少し進んだところで、駐車場を目指して右岸をつめていく。よく見ると立派な踏み跡があり、それを辿っていくと駐車場に出ることが出来た。

お盆休みの沢に向けての練習。ご苦労さまでした!

 上ノ廊下対策で行ったわけだが、ザックピストン法やウェアの効果など確認することが出来、有意義な沢旅でした。

〈コースタイム〉
【8月2日】 三条新橋(10:00) → 坊主淵 → 手取淵(11:30) → 胴木淵~丸山入道淵(14:30) → 銚子滝(16:30) → 旧青梅街道(17:25)
【8月3日】 入渓点(崩落した橋)(8:50) → ナイアガラ1(13:10) → 大常木谷下降点駐車場(15:20)

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