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沢登り・湯檜曽川本谷
永岡 恵二

山行日 2014年9月6日~7日
メンバー (L)永岡、小幡、金子、深谷、和田、内田

【9月5日・6日】
 金曜日の夜に土合駅集合。テーブル、ベンチは他のパーティーに占領されており、角の方で銀マットを敷いて軽く一杯やり就寝。
 翌日は早々に土合駅から出ていくパーティーを横目にゆっくり準備をして7時に出発。天候は快晴。林道を歩き、9時半くらいに入渓。
 10時にウナギ淵に到着。「ここは当然泳いで突破!」と自分が言おうとしたところ、早々にちあきさんが泳いで通過してしまった。それに感化されたか泳げない小幡さん自ら、「ここは泳ごう!」とみんなに声をかけた。皆、緩やかな流れに逆らってゆっくり泳いで通過したが、いつまでも進まないのは、言い出しっぺの小幡さん。結局左岸を高巻いて通過。もちろん高巻隆雄さんは泳がずに高巻きでした。
左岸に高巻隆雄さん!  泳いで通過した後、自分のザックが異様に重さを増したため、ザックの中を確認すると水没・・・。ここで一本とって、パッキングをし直し。
 きれいなナメを進むと11時に十字峡に到着。その後も3~4m程度の滝の連続。全て登れる滝で楽しい遡行。
 12時前に抱き返りの滝に到着。小幡さんがリードで登るが、フェルト靴で滑りやすく、一瞬ひやっとする場面があったが、無事に登ってくれた。フェルト靴と違ってゴム底はしっかりグリップして、全く問題なかった。
その後もナメや登るのに適度な滝の連続で楽しい遡行が続いた。
滝に打たれながらバンドを移動中  14時30分、10mの大滝に到着。遡行図では、左岸からとりつき滝の裏側を右壁からバンドにそって滝の裏を左壁に移動して、左壁を登るように記載があったが、滝の水量を考えるとちょっと躊躇してしまった。しかし、このルート以外はとても登れそうにないため、ずぶ濡れ覚悟で滝の裏を進んだ。実際は思ったほど濡れずにすんだ。
 16時に2段12mの滝に到着。先行した小幡さんが一つの滝を登っていってしまったが、その先が登れなくなっていた。下りることもできなくなり、他のメンバーで左岸の草付きを高巻いて、小幡さんの上からロープを下ろそうと、高巻いている間に、小幡さんは残置のハーケンを見つけ一人で下りてきて、自分たちと一緒に高巻いた。
 17時近くにやっと40mの大滝に到着。高さはあるが、それほど難しいところはなく、みんなすんなり登っていった。
40m大滝  登り終わると薄暗くなってきて、幕場を探しにはいったが、直ぐに右側に林道のように整地された場所があったので、そこを幕場にして初日の遡行は終了。あとは例によって焚火宴会。天候が下り坂ということもあり、焚火宴会も小雨が降り出し、徐々に焚火のまわりから人が消えていって、自然にお開き。

【9月7日】
 小雨がぱらついた朝、朝食を済ませ、前日考えていたエスケープルートを探したところ、幕場のほぼ対岸にピンクのテープがあった。そこを少し登ると後はきれいな道がしっかりついていた。仕事道では?との声もあったが、あまりにも整備されており、30分程度直登すると、登山道に出た。登山道に出ると見渡す限りの快晴で馬蹄形山系がすべてきれいに見えた。しばし休憩。各々、沢靴から登山靴に履き替えたり、着替えたりし、下山開始。登山道を下っていくと、結構湯檜曽川からのエスケープルートが沢山あった。今回の遡行では気づかなかったが、湯檜曽川の右岸には、エスケープルートが結構ありそうだった。

記念撮影
〈コースタイム〉
【9月6日】 駐車場(7:00) → 入渓(9:30) → うなぎ淵(10:00) → 抱き返り滝(12:00) → 10m大滝(14:30) → 2段12mの滝(16:00) → 40m大滝(17:00) → 幕場(18:00)
【9月7日】 幕場(7:15) → 林道(8:00) → 駐車場(14:00)

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