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ハイキング・御僧尾根~赤久縄山
内田 優生

山行日 2011年11月15日~16日
メンバー (L)峯川、西尾、高木、天城、紺野、土肥、宮本、内田、小松(お試し参加)

 晩秋の晴れ間の中、あまり足を踏み入れたことのない西上州のハイキングに参加することになった。終わってみれば半分は今回の山行の幕営地となった、ようらくキャンプ場での焚き火宴会目当てだった人も少なからずいたような・・・

【11月15日】
悲しい歴史が残る上御僧様で手を合わせる  前夜、道の駅・万葉の里の駐車場に泊り、翌朝、持倉の集落を抜け7時半に御僧尾根登山口の鈴波橋から歩き始めた。秋晴れの澄んだ空気の中、ゆったり歩いているとほどなくして、下御僧様が目に入り、さらに進むと上御僧様の祠に到着した。
 その昔75名の僧侶の一団が雪の降る年末に持倉集落での宿泊を断られ、やむなく杖立峠を目指したが途中で遭難し、翌春赤い石になって発見されたと言い伝えられているらしい。確かに赤い石が祠のあちこちに散見できる。少し気味が悪い。だが75名もの僧侶が凍死したことを考えると気の毒でもあり怖いのでとりあえず手を合わせる。
 さらに歩き続けると南小太郎分岐に到着。南小太郎山は進行方向とは逆だが地図上ではすぐ近くにある。しかし頭の中はすでにその晩のBBQで半分ほど占められているので、もちろん誰も立ち寄ってみようとは言い出さない。
 その後、御荷鉾スーパー林道沿いに歩き、また登山道に戻る。途中ツーリングのバイクが何台も通り過ぎた。バイク乗りには有名なスポットなのかもしれない。道中休憩にちょうど良い東屋があったのでお湯を沸かし長めの休憩を取った。

御荷鉾スーパー林道からの素晴らしい景色

 赤久縄山の山頂に到着すると朝は快晴だった空にうっすらガスがかかっていた。それでも、みんなであの雲の向こうが富士山のハズ! とエア山座同定を楽しんだ。頂上から尾根づたいに地図読みバリエーションルートも辿れそうではあったが、決して歩き易そうな道でもないので、素直に一般道を下った。

赤久縄山からは御荷鉾山が印象的

 下山道は一部落ち葉が積もり歩きづらい箇所もあったが、夕方前には持倉集落に戻ってきた。改めて見ると眺めのよい長閑ないい集落だった。秋らしく柿の木に手を伸ばしもいでいる人が数人いた。案の定渋柿である。齧った柿を道路脇にあるお地蔵様にお供えし晩秋のハイキングが終わった。
 その後は持倉集落のすぐ下にある、ようらくキャンプ場にチェックインし、管理人のご好意で薪集めを手伝って頂き、長い長い焚き火BBQの夜へと突入した。

ようらくキャンプ場での焚火BBQ

〈コースタイム〉
【11月15日】
御僧尾根登山口【鈴波橋】(7:30) → 白髭山(9:30) → 林道東屋(10:05~30) → 赤久縄山(11:20~40) → 持倉集落(13:20) → 御僧尾根登山口【鈴波橋】(13:40)

<諸経費>
ようらくキャンプ場
バンガロー1棟(6畳):7,000円
テント1張幕営:3,000円


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