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アイスクライミング・八ヶ岳広河原沢
荻原 健一

山行日 2015年1月31日~2月1日
メンバー (L)荻原、小芝

【1月31日】
 今回は小芝さんが付き合ってくれることになり、アイス道場企画の第2回目もかろうじて例会成立となった。前夜に出発していつもの寝床へ向かう。翌朝明るくなるとともに車で舟山十字路へ向かうが雪は例年になく多い。
 なんとか十字路まで車を入れて二俣へ向かう。林道終了点からはトレースも薄くなり時間がかかる。二俣で幕を張るが左俣のトレースは皆無。右俣はかろうじてルートが分かる程度。今日の予定ルートである右俣を進むが、沢沿いに入るとトレースは途切れがちになり、3ルンゼ等の本流と右俣の分岐からはトレースは皆無となる。ラッセル地獄でヘトヘトになりながらようやくクリスマスルンゼへ。ずいぶん前の正月に来たときとはだいぶ様子が変わっており、大滝の下部はほぼ埋まっていた。
 中間部まではノーザイルで登り、立木の残置シュリンゲでビレーをとって上部の傾斜の強い氷を登る。前回はバリバリのヴァーチカルで誰もリードできずに引き返したが、今回は真ん中が凹角上になっており簡単にリードできた。セカンドを向かえてから懸垂下降で戻ったらよい時間になっていたので二俣へ引き返し、本日は終了となる。

【2月1日】
 今日は昨日と打って変わって朝から快晴だが、気温は低い。今日の予定は左俣の「下の大滝」を登って中央稜下降の予定であったが、昨日のラッセル状況を考えると、とてもじゃないけど大滝まで辿り着ける感じではなかったので、昨日我々二人だけで付けた右俣のトレースを使ってクリスマスルンゼを登り込むことにする。
 今日はアイスデビューの小芝さんにリードしてもらってトップロープを張るが、普段クライミングをやっているだけあって初めてとは思えない安定感だ。トップロープを張ればこっちのものなので、後は思い思いにヴァーチカルなラインを選んで登りこむ。疲れてきたころに後続のパーティーが登ってきたので、我々はこれで終了として場所を空けるが中間のビレー点で話をしてみるとあのヒロケンさんだった。昔ほどはできないだろうが、まだ現役でやっている姿勢には刺激を受けた。帰りは暑いくらいの快晴の中、そこそこの充実感とともに舟山十字路へ戻った。

クリスマスルンゼ大滝上部

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