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第5回日韓交流山行韓国 雪岳山(ソラクサン)
その1 まとめ
小堀 憲夫
山行日 2014年10月9日~12日
メンバー 三峰山岳会 (L)小堀、佐藤、天城、吉田、渡辺(靖)
正林建築山岳クラブ (L)Oseok Kwon、Jonghoon Lee、Ran Ha、Kyungsoo Kim、Eunyoung Kim、Jonghyo Kim、Heungsoo Lee、Yeonkwan Kim、Minkyung Kim

 権 五錫くん通称オッチャンの提案で始まった日韓交流山行も今回で第5回に、つまり5年の歴史を刻むことになった。この岩つばめと同様、三峰の貴重な財産のひとつだ。
 今回、日本側の参加者は新人の渡辺靖代さんを加えた5人。4ジイと1ヒメの構成となった。よって一人若い渡辺さんが居ても平均年齢はかなり高い。これに対し、韓国側は私と同い年だというオッチャンの上司の方を除き、あとは30歳代中心の若人集団!
 初日、金浦空港にオッチャンが車で迎えに来てくれ、そのまま登山基地のウッチョ市へ。車の中から見た遠景のソラク山は瑞牆山と妙義山を合わせたような印象の岩山だった。最初は山中の営業小屋「喜雲閣待避所」に宿泊予定だったのだが、人気の小屋ゆえ人数分予約が取れず、なんと、1泊の山が日帰り登山に変更になった! ここが若人の発想! 早朝5時に出発。途中小雨が降りだしたが小屋まで登り一休み。小屋からは恐竜稜線組とピストン組に分かれて下山。10時間超の行動時間となった。登山の前夜には鱈鍋料理、下山後は海鮮料理と韓国メンバーとの豪華な会食の席を設けてもらい、美味しく楽しい一時を過ごすことができた。
ひょうきんなヒョッジュンくん  第1回の北漢山に参加して以来ご無沙汰していたが、今回の交流山行に参加する気になったのは、オッチャンとその家族に会いたかったのが一番。ソラク山自体に興味があったのが二番の理由だ。ソラク山の名を韓国焼酎「鏡月」のコマーシャルで知って以来、何となく気になっていた。それでも、間際まで仕事と体調の具合を見ながら迷っていたのだが、リーダーの渡辺委員長が仕事で急遽行けなくなり代行が回ってきた。加えて、私の紹介で入会した渡辺さんは、クラスメイトのお嬢さんなので、独りよがりのボディガードのつもりもあった。
 登山後はソウルに一泊。その夜は第一回の時も行った豚カルビの美味しい店で小学校1年生になったヒョッジュンくんと再会して驚いた。何と、彼は日本語を話すようになっていたのだった! だれも教えていないのに日本アニメのビデオで身につけたというのだから恐るべし! 店で私がマッコリで豚カルビを食べているのを見て、「それ、ご飯と一緒に食べると美味しいよ」と綺麗な発音で話しかけてきて、自分のご飯を半分わけてくれた。その後もヒョッジュンくんと二人で色々おしゃべりし、彼が実に心の豊かな少年に成長しているのがよく分かった。正直、今回の山旅、私にとって彼とのコミュニケーションが一番の思い出だ。
 翌日はお昼をオッチャンの家でよばれ、ミニ・ヒョッジュンくん(弟)にも会い、料理自慢の奥さんの家庭料理を堪能した後、空港まで送ってもらい、帰国の飛行機に乗った。


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