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ハイキング・茅ヶ岳
天城 敞彦

山行日 2014年10月4日
メンバー (L)箭内、澁谷、林、天城、他2名

 10月4日から6日にかけて南アルプス塩見岳から北岳までの縦走が計画されていた。ところが台風の直撃が予想され5日、6日は山が大荒れとなりそうだったので急遽4日に日帰りでどこかへ行こうという話になったのが3日の夕方。塩見岳は箭内さんの森林インストラクター受験教室のお仲間2人の百名山登山の一環として計画されたものだったので百名山に縁のある、深田久弥終焉の地である茅ヶ岳に行くことになった。
 韮崎からマイクロバスに乗って茅ヶ岳登山口に。ここで全員が集合し9時40分発。箭内さんのお仲間のMさんは愛犬連れである。はじめは針葉樹の樹林帯を行くが、やがてブナやコナラが混じる雑木林となる。森林インストラクターたちはダケカンバとシラカバの違いとかコナラとミズナラの見分け方などを話題にして歩いていて、さすがと思わせる。韮崎の駅にはかなりの人がいて今日は人混みの山を覚悟していたのだが、歩き始めるとそれほどではない。女岩を過ぎてやや急登となりやがて稜線に飛び出すと奥秩父、南アルプスの山々が見渡せる。石碑があり花が添えられている深田久弥終焉の地を過ぎ、ひと登りで1,703mの茅ヶ岳山頂へ。10月はじめだが標高は1,500m以上あり、紅葉も始まっておりなかなかきれいだ。ここからは八ヶ岳が目の前に見える。
 林君が美味しい味噌汁を作ってくれ、メンバーからもさまざまな差し入れが出され、のどかな一時をすごす。
 車で登山口に来たMさんは周回コースで戻るため、ここで隊を離れ、われわれは北方の縦走路から金ヶ岳をめざす。急な下りから急登を経て1時間余りで金ヶ岳に到着。
 ここもそれなりに展望がきく。南西にのびる尾根道を下ると1時間強で林道へ出る。茅ヶ岳から先は誰にも会わなかった。ここからクララ館という温泉施設まで1時間くらいらしいが、何せこの山に決めたのが昨日の夜だったので、みんないかにも準備不足で登山ガイドブックのいい加減な地図しかないし昭文社の地図も途中で切れており全体像が分からない。運良く通りかかった車の人に道を聞いたりしながら結構余計に時間をかけてようやく目的地に着いたときには、もう暗くなりかかっていた。風呂は新しく気持ちが良かった。クララ館の前でタクシーを待っていると、突然、目の前の夜空に花火がドドーンと上がった。クララ館の前にあるレジャー施設のイベントらしかった。山行の締めを飾る綺麗な花火だった。ついていました。

茅ヶ岳の頂上です。ほっと一息です途中クリダケが採れました

〈コースタイム〉
茅ヶ岳登山口(9:38)→茅ヶ岳山頂(12:15~13:10)→金ヶ岳(14:10~14:25)→林道(16:00)→クララ館(17:20)


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