山行日 2014年11月9日
メンバー (L)荻原、小芝、軽部
【11月9日】
前夜は小泉商店が管理する民家に素泊まりした。普段は空き家になっているようだが、ひとり1,200円とリーズナブルで、お風呂も使えるし、なんと言っても昭和の懐かしい匂いが残る魅力的なところだった。
天気予報では本日は終日雨とのこと。重い気持ちで起床して外に出てみると、今にも降り出しそうな黒雲が低く立ち込めているもののまだ雨は降っていない。本日のルートは最初のクラックルートの3Pが核心であり、4P目以降のリッジルートに出てしまえば多少降られてもなんとかなる。前日の予報で半ばあきらめていたが、もしかしたら行けるかも?と思いなおしモチベーションを高めてそそくさと出発する。
アプローチは15分程度と短い。取付きは何度も写真で見たところなのですぐ分かった。荷物は2つのザックに纏めて、トップを空身にしていざクライムオン!
1P目の出だし2mくらいのフィンガークラックがこのルートの核心だ。キャメロット0.3を決めてから登るがフィンガーはバチ効きで問題なし。1P目の上部は綺麗なハンド~フィストサイズのクラックが真っすぐ走っている。ここはキャメロット3番が2つあると心強い。
2P目はクラックが2本走っており両方使えるので簡単。
3P目の下部は気持ちのよいハンドクラックだが、上部はスクイーズチムニーとなっており、この手の経験がない私はもがき苦しみながら這い上がるようにして登った。チムニーを抜けて奥の壁のクラックを登る方法もあり、後者のルートをとる人も多いようだ(正規ルートはスクイーズチムニー)。
4P目からはリッジに上がりここからはリッジルートになる。5P目は出だしが5.8のハンドクラックだ。6~8P目は技術的には簡単なリッジ登攀だが、抜群の高度感があり気持ちいい。眼下の紅葉も素晴らしい。
しかしながら8P目からついに雨が本降りとなってしまった。8P目終了点が鋏岩の基部でこのルートの終了点でもあるが、天気が良ければ、ここにザックを置いて鋏岩を登るシングルピッチも登攀予定であった。今回は残念ながらどしゃ降りなのでこのピッチは割愛して下山にかかる。鋏岩基部からは踏み跡が下に延びており、5分も下れば登山道と合流する。途中フリーのシングルピッチルートが多数あり小山ロックを見学したが、高レベルなルートが多く私のレベルで挑戦できるのは10bの1本くらいか? 小山ロックからは20分程度の歩きで駐車場へと戻ることができた。
〈コースタイム〉
【11月9日】
民家(7:10) → 取付き(7:30~7:45) → 終了点(11:00)