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沢登り・高宕沢
勝部 辰朗

山行日 2014年12月14日
メンバー (L)鈴木(章)、高木、勝部、藤岡(お試し参加)

 千葉県民でありながら、千葉の山は鋸山にロープウェーで登ったきりで、ましてや沢なんぞは行ったこともない。例会計画表を見て思わず食いついた。
 アッちゃん車で千葉は三島湖の畔、宿原の三島神社へ。ここから怒田沢林道を走り、トンネルを幾つか過ぎると「八良塚・高宕山登山コース入口」の看板の立つトンネル前に着く。トンネル前にはゲートがあり、車はここまで。
 ここからトンネルを抜け、ダラダラと林道を高宕沢の大きな二俣のところまで下る。林道を左に曲がり、しばらく行くと小橋を過ぎる。すぐに12mの高宕滝が見える。この先に木製のテーブルと椅子があり、そこから入渓したが、沢はこの夏の大雨で流されてきたものなのか流木やら枝やらで、大変なヤブ沢である。また、側面はゴミだらけで、水も何やら臭いような気もする。
 8m2段ナメの行者滝を過ぎた辺りから沢らしくなる。
 この先、用水の滝・天狗滝を過ぎ、左手から直角に流入する枝沢に入ると桃谷の滝が現れる。これらの滝は全てナメ滝で、ほとんどの岩に足置き用ステップが切ってある。林道やトンネルができる前の生活道として使われていた沢ではないだろうかと、想像してしまう。
天狗の滝  稜線に出ると立派な登山道があり、とりあえず八良塚まで全員で登った。八良塚は常緑樹に覆われ展望はまったくなく暗かった。
 山頂からもと来た道を引き返し下っていくと、車を置いたトンネル前に下り立った。
 沢自体は、正直言って良い沢とは言えなかったが、尾根道は良かった。岩尾根も石段に切られていて、昔から歩かれていた信仰の山の参道のような趣があり、よく整備された道だった。「冬の老人会ハイキング」には、ちょうど良いコースだと思った。今度、高宕山にも登ってみたいとも思った。
 帰りに「七里川温泉」の露天風呂でのんびりした。冬晴れの良い一日でした。

冬の沢遊びを楽しんでいるK氏

〈コースタイム〉
駐車場(8:00) → 大滝(8:30) → 下降点(8:50) → 行者の滝(9:20) → 用水の滝(9:25) → 天狗の滝(9:30) → 桃谷の滝(9:45) → 登山道(10:30~10:40) → 八良塚(11:10) → 金つるし(11:35) → 駐車場(12:30)

〈諸経費〉
七里川温泉 800円


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