トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ350号目次

ハイキング・乾徳山~黒金山
渡辺 靖代

山行日 2015年11月28日~29日
メンバー (L)渡辺(靖)、峯川、平尾、森田(純)、(千葉)

 11月末晩秋のこの時期に、夏頃から計画していた乾徳山・黒金山をめぐるコースを歩いてきました。メンバーはベテランの先輩方と、お試しで参加してくれた千葉朋子さん。今年は11月中も暖かく、両日とも快晴に恵まれ、思い出に残る山行になりました。

【11月28日】
 朝7時に駒込駅集合。相模原にお住まいの純子さんとは途中の塩山駅で合流の予定です。峯川車には峯川さん、千葉さん、渡辺。平尾車には平尾さん1人(!?)
 平尾さん!駒込まで来ていただいて申し訳ありませんでした・・・っっ!!
 土曜朝の渋滞を抜けて、純子さんを1時間半もお待たせしてしまったのですが塩山駅で無事に合流。大平高原駐車場に着き、ここ出発地と下山口にそれぞれ車をデポ、準備を整えてようやく歩き出したのは12時過ぎでした。
 駐車場から続く車道を5分ほど歩くと右に折れる登山口への道があります。以前は牧場だったというのどかな草原を抜けると、再び車道にぶつかり乾徳山登山口に出ます。登山道といっても舗装された箇所もあり傾斜もほどほどの歩きやすい道を40分くらい登ると、国師ヶ原の十字路へ。ポカポカ陽気といっても途中遠くに見えた南アルプスはすっかり冬山の姿でした。十字路を道なりにそのまままっすぐいくと高原ヒュッテという避難小屋があり、今夜はここに泊まって明日乾徳山を目指します。少し前は古くて泊まれるような小屋ではなかったそうですが1年くらい前に改装されたとのことで、先にドアを開けた3名から歓声があがるくらい中はピカピカ、隣にバイオトイレも併設しています。

リニューアルされた高原ヒュッテ壁面、床面も新たに上張りされました

 それに国師ヶ原から少し下ったところに錦晶水という水場があり豊富に水が湧いているし、小屋にある暖炉で薪を燃やしてみたところこちらも使えそうです。小屋の綺麗さにテンションが上がったせいか、泊まり準備も順調に進み夕暮れ時に外へ出てみると、静かな草原の中にポツンとこの小屋が建っていて、のどかで素敵なところだなぁと思いました。純子さんは一服、平尾さんはお昼寝、千葉さんはお散歩をしていました。
 宴会メニューは焚き火で蒸したローストポークや豆乳鍋、純子さんお手製の柚子胡椒、シュークリームなどなど・・・、お試しの千葉さんもすっかり馴染んでくれていてとても楽しい夜を過ごしました!明日は4時起床です。

美味しい料理で宴会が楽しく進む

【11月29日】
 今朝も気温は高めで、日の出の6時すぎを待って出発。国師ヶ原から扇平方面へ緩やかに登っていくとすぐに見晴らしの良い月見岩の前へ。その先はだんだんと岩場の傾斜になり樹林帯に入ります。途中木の間から3頭の鹿の親子が、じーっとこちらを見ているのがとても可愛いらしくて、平和な光景に癒されます。
 樹林を抜けて山頂付近の岩場を登ったりくぐったりしていくと最後に鳳岩という大きな鎖場にぶつかり、この上が山頂。巻道もあるとのことでしたが皆難なくクリアでした。

扇平からの秀麗富士鳳岩余裕です!By やすよ

 まだ朝の8時。日帰りで気軽に登るのもいいですが泊まりだとちょっと満足感が増します。金峰山、国師ヶ岳、そこから続く石楠花新道がよく見えました。
 山頂から北側へ下りはじめると20分ほどで水のタルへ。こちら側は一変して、雪の積もった道が続いていました。再び樹林帯に入り、笠盛山のピークを過ぎると、国師ヶ岳方面への大きな分岐に着きます。そして目の前の急登を登ると黒金山の山頂。乾徳山からは2時間ほどで到着しました。

360度大展望の乾徳山山頂にて黒金山からの国師ヶ岳、北奥千丈岳の勇姿

 国師ヶ岳、金峰山を眺めながらの休憩後、右へ折れて下り牛首のタル、西沢渓谷への分岐までは程よく雪があって歩きやすく、この冬最初の雪道に楽しくルンルン気分で下ってきました。最後は笹原のあたりで泥道に苦戦しましたが、黒金山下山口に無事到着です。
 後日、高原ヒュッテの改装前の写真を見せてもらい、変わり様にびっくりしました。いつか、黒金山に登る途中に通ってきた石楠花新道・国師ヶ岳へのルートも歩いてみたいです!

〈コースタイム〉
【11月28日】 大平高原(12:00) → 高原ヒュッテ(13:15)
【11月29日】 高原ヒュッテ(6:10) → 扇平(6:50) → 乾徳山(8:00) → 笠盛山(9:30) → 黒金山(10:35) → 牛首(11:10) → 大平高原(13:00)

トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ350号目次