トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ350号目次

集中山行・南会津 その3 尾瀬ヶ原
齋藤 吉夫

山行日 2015年10月10日~12日
メンバー (L)佐藤、齋藤(吉)

鳩待峠  7時53分上毛高原着、尾瀬戸倉行8:10発のバスに乗り、戸倉でバスを乗換え11時過ぎに鳩待峠着。
 紅葉のシーズン真っ只中の尾瀬は混雑していた。少しの休憩後山の鼻へ向かい、1時間弱で山の鼻に到着した。ここでビールを片手に昼食を取った後、今日の宿となる下田代十字路の尾瀬小屋への木道を行く。これまで何度も尾瀬に来ているが、こんなに混みあった尾瀬は初めてだ。紅葉のシーズンはこんなもんかと思いながら、草紅葉と周辺の山の紅葉に見とれながら歩いた。
 前面に燧ヶ岳、振り返れば至仏山がくっきりと見える。これもなかなかの景色である。2時間ほどで尾瀬小屋に到着した。今日は一人に畳1枚は無理かなと思いながら宿の人に聞くと、1人1畳は確保できそうなので少しほっとした。1時間ほど小屋の前のテーブルで一杯やる。寒くなり、場所を部屋に変えて飲んでいると、夕焼けが素晴らしいとの館内放送があったので、慌てて外に出た。西側の山が真っ赤に縁どられた景色に暫く見とれていた。
 翌日は雨。当初は見晴新道で燧ヶ岳へ登るつもりだったが、土砂崩れがあったらしく通行禁止になっていた。仕方なく沼尻からナデッ窪経由で頂上を目指した。
 沼尻に着いてみると、何か変だ。あれ?小屋がないではないか。聞くと、火事で焼失したとのことである。ということで、休憩もできずにナデッ窪の急登を行く。

燧ヶ岳と下田代十字路雨のナデッ窪

 途中、振り返るとガスの切れ間から尾瀬沼が顔を出していた。ガスの中の尾瀬沼も結構いいものだと思いながら、ときどき後ろを振り返りながら頂上を目指した。
 10時40分、頂上に到着するとものすごい風だ。とても留まっていられないのですぐに尾瀬御池に向けて急坂を降る。13時10分のバスに乗るつもりだが、思ったよりも長い道のりだった。

燧ヶ岳頂上熊沢田代

 最後は、滑りやすい雨の木道を走りようやく間に合った。泥だらけの靴を洗っていると、バスが到着した。グッドタイミングだ。
 御池の紅葉は尾瀬ヶ原や尾瀬沼周辺の紅葉とは比較にならないほど素晴らしかった。特に赤の色が映えて見事だった。バスを途中下車し桧枝岐の温泉に向う。集合場所のキリンテキャンプ場へはどうやって行こうかと思案していると、KGが既にキャンプ場にいるという情報が入った。早速迎えを頼んだが、電話したのがビールを飲み始める寸前だったらしく、ぎりぎりセーフといったところだった。
 途中酒類を仕入れた後キャンプ場に向かった。キャンプ場の小屋では、沢に入った韓国隊が到着していて既に盛り上がっていた。私にとっては、2年ぶりの再会だ。早速、明さんと私も宴会に加わる。その後にも別パーティーが加わり、大宴会となった。
 翌日は沢組が収穫した大量の茸を鍋で頂いた後、それぞれ車に分乗して帰路に着いた。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ350号目次