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ハイキング・王城山~高間山
鈴木 章子

山行日 2016年3月27日
メンバー (L)鈴木(章)、高木

 先週の例会『錫ヶ岳』が、非常にハードだったので、むくんだ足のリハビリも兼ね、高木さんを誘って、以前から気になっていた川原湯温泉の裏山『王城山』へ行ってみました。
 川原湯温泉は、昨今、世の中を騒がせた『八ツ場ダム』の湖底に沈むところです。
 新しく作られた川原湯温泉駅から歩き出しました。下車したのは私たち二人のみ。駅周辺は何もなく、これからの開発に期待をしつつ、駅から不動大橋を渡り、道の駅に向かいましたが、橋の眼下に広がる里の景色もこれが見納めかと思うと、長い間育んできた歴史の終わりを感じて切なくなります。湖底に沈む日が近くなっているようです。

不動橋から見下ろした川原湯温泉  道の駅の商品を下見してからの出発になりました。ここには足湯はありますが入浴設備はありません。
 国道145号線からは、新しく指導標もでき迷うことはありませんが、新道の林道を5合目まで上り詰めるのは、斜度がきつく今回の山行の一番の難所の気がしました。
 5合目(傘木)から山道になりますが、古くから日本武尊伝説の山で山頂には祠が3基もあります。登山道には各合目ごとに名前がありそれを確認して登るのも楽しみでした。5合目から30分ほどで山頂に到着。小さな石の祠の脇に三角点もあり、展望も良く陽だまりハイクには最適です。また、山全体にツツジの木が多く、花見も素晴らしいと思われました。

王城山山頂  山頂は二峰あり、三角点のある南峰が古城、北西の少し低いほうが王城と呼ばれています。王城(奥の院)~東屋(分岐)を経て高間山に向かうコースは最近手入れされたようで、よく整備された道が林道まで続いています。林道終点と合流すると、大きなあみだ石が間もなく見えてきます。その脇から登山道が林道脇に伸びていますがヤブっぽいので林道を歩くことにしました。
 林道が三叉路になるところで、高間山登山口があり、ゆっくり登って30分ほどで山頂に着きました。昼寝をしたくなるくらいゆったりとした山頂の木々には、樹氷が付き青空の下でキラキラ輝いていました。昨夜は冷えたのでしょう。
 山頂から往路を辿り東屋まで戻り、巻き道を利用して王城神社経由(旧道)で駅まで行き、駅から15分ほど先の新しくできた日帰り温泉『王湯』で汗を流し、また駅まで戻り帰宅に着きました。「ホッ」と息抜きできる山行でした。

高間山山頂  10年ほど前から気になっていた山に登れたことに満足でしたが、足のむくみも翌日からはなく、その後1週間、恐ろしい食欲にあきれ返る自分がいました。
 王湯周辺もまだまだ開発途上、周りには2~3軒の家と駐車場しかありません。当日は休憩室に予約が入り使用不可。脱水症状で駅まで戻る手前に、牧場直営のヨーグルトを売っていたので買い求め、電車を待つ時間で食べました。甘味が少なく市販のようにゼラチンで固めてなくコクのあるヨーグルトでした(6個で¥400)。

〈コースタイム〉
川原湯温泉駅(9:00) → 道の駅 → 登山口(新道)(9:25) → 王城山神社分岐(9:45) → 5合目(10:00~10:10) → 八合目(奥の院分岐)(10:30) → 王城山山頂(10:35~10:50) → 奥の院(10:55) → 阿弥陀石(11:15) → 林道三叉路(11:40) → 高間山山頂(12:05~12:30) → 林道三叉路(12:45) → 阿弥陀石(12:57) → 東屋(13:20) → 八合目(奥の院分岐)(13:35) → 王城山神社分岐(旧道)(14:00) → 王城神社(14:20) → 川原湯温泉駅(=王湯)

〈費用〉
◎王湯入浴料 2時間 ¥500 弁当持ち込み可


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