山行日 2016年4月9日~10日
メンバー (L)峯川、鈴木(章)、菅原、平尾、箭内、別所
中央アルプスの玄関口に簫ノ笛山というちょっと洒落た名前の山があります。この山の名前にひかれて今回の山行となりました。峯川車は駒込から、平尾車は新宿からそれぞれ出発し、まずは中央道の双葉で集合です。そこから小黒川PAまで走り、そこで仮眠です。小黒川の幕場は東屋があり、ちょっとした高台にあり展望もあるとても良いところでした。
【4月9日】快晴
小黒川PAから約1時間で登山口の「磐田の森」に到着です。平尾車の底がガリガリと削られそうな急斜面ですが、何とかやり過ごしました。
地形図を確認し林道を登っていくと最初に出会うのは渡渉です。飛び石を伝うには水量がありすぎます。あまり濡れないように慎重に渡ります。なんとアルプス別所さんはバシャバシャと水の中に入り込んで渡っていました。豪快です。
渡渉後すぐに峯川リーダーが「ここから登ります」と林道右手の尾根を指さします。木にテープが巻きつけてありました。登山口、取り付き点ですね。ルートのない山と聞いていましたがわずかな踏み跡があり、迷うことはありません。しかし、1,435m地点まではかなりの急登でした。
地面には笹の間にバラに似た松ぼっくりがたくさん落ちています。カラマツの実ですね。
水を確保するための雪は全然ありません。アイゼン、ワカンを持ってきているのにちと、拍子抜けです。
しかし雪のないぶん歩きやすいルートでした。いったん平らになったと思ったルートも簫ノ笛山を前にしてまたまた急登となります。ぜぇぜぇと喘いで歩いていくと木の幹に「簫ノ笛山」と書かれたテープが巻きつけられていました。到着です。山頂の標識は木に巻き付けられたテープでした。
1,760mの簫ノ笛山から先の稜線は1,885mのピーク、1,969mのピークと何度か登り下りを繰り返します。笹も深くなり、登りの斜面では笹が深く、顔の周りにまとわりつきます。笹につくゴミでくしゃみが出そうになり、のどがいがらっぽくなり往生しました。
もう完全に踏み跡はありません。高度計、地形図、コンパスが頼りです。それと途中までついていたテープに助けられました。
道なき笹薮道をリーダーはズンズンと進みます。しかし、老体組は遅れます。前の晩あまり眠っていないこともありますが、リュックの中にたんまりとアルコールを忍ばせて荷を重くしているのも遅くなる原因でしょう。
途中稜線から西のかなたに中央アルプスの雪に覆われた山並みが見られました。よかったですね。ほっとする景色でしたね。
1,969mのピークを越え、しばらく行くと、道のない笹藪のルートもやっとやっと終了です。空木岳からの山道に出会います。今日のお仕事はほぼ終わりです。池山小屋に向かって下るだけです。
池山小屋は素晴らしく立派な小屋でした。4人のグループの先客がいましたね。
雪がないと水が作れないと心配して2リットルの水を担ぎ上げてきましたが、小屋の前にはドドッ、ドドーとあふれるように水が流れていました。水の心配はありません。お湯割り、水割りを何杯お代わりしても大丈夫ですよ。
早々と小屋のテラスで、雪の中央アルプスを眺めながらウイスキーで乾杯です。アルプス別所さんはとても幸せそうでしたね。久しぶりに菅原さんと語り合えたのもよかったですよ。
夕食は峯ちゃんの鶏肉とアスパラ、キノコの料理でした。メチャクチャ美味しかったですね。思わず、おかわりチョーだい。と叫びました。
【4月10日】快晴
5時起床。朝食はアッコさんのクラムチャウダーパスタです。みなさん3杯もいただきました。完食です。
下山は池山に寄りました。西に中央アルプスの白い山並み、東に南アルプスの山並みが展望できるなかなか良いところでした。寄って正解でしたね。
下りは、あっという間に磐田の森に到着です。帰りは早太郎温泉「こぶしの湯」で汗を流し、光前寺のしだれ桜を鑑賞し、御開帳を拝み、そばをたぐって帰路につきました。
リーダー、静かな良いルートを紹介してくれてありがとうございました。
【4月9日】 | 磐田の森(7:05) → 取付ポイント(7:10) → 1,233mP(7:40) → 1,435mP(8:25~35) → 簫ノ笛山(10:00~15) → 1,885mP(11:05~15) → 1,969mP(12:45~55) → マセナギ【一般道合流】(13:15~20) → 尻無(13:35) → 池山尾根水場(14:05~15) → 池山小屋(14:20) |
【4月10日】 | 池山小屋(7:05) → 池山0(7:20~30) → タカウチ場【池山分岐】(7:55~8:05) → 空木岳登山口駐車スペース(8:30) → 空木岳登山道入口【第二取付点】(8:45) → 空木岳登山道取付地点(8:50) → 磐田の森(9:30) |