トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ352号目次

沢登り・登川米子沢
古屋 純

山行日 2016年9月10日
メンバー (L)古屋、津田、藤岡

 いつの日か雑誌で見た写真に感激し、ずっと行きたいと思っていた米子沢。沢登りをはじめたら一度は行きたい米子沢、ということで例会で出すことにした。
 駐車場に着いた頃にはちらほらだった車も出発する頃にはほぼ満車となっており、巻機山の人気に驚かされる。米子沢にもかなりの人が入っていそうだ。
 林道から沢に降り、堰提を通り抜けると、しばらくは伏流のゴーロ帯が続く。水が出てきてからは各々登りやすいところを登っていく。
直瀑7m滝を登る  左からナメ沢が出合い、すぐに右岸の明瞭な踏み跡をたどり4段40m滝を巻く。
 栂ノ沢出合手前にある釜をもつ10m滝は、右壁を登ったが、左の水流沿いの方が簡単なようで二人はそっちから登ってきた。
 その後スラブがいくつか出てくるが、水量が多く流れが強いので体重の軽い津田ちゃんは少し苦労していたようだ。
 末広がりの5m滝は水流左を登り、念のため上からロープを出したが、水流の中にホールドがあり、水量が少ない時はそちらの方が楽なようだ。
 沢が開けてくると、朝どんよりしていた空も青空に変わり、これからの遡行に期待が膨らむ。眺めもよく暖かいのでツバメ岩の辺りでゴロり、一本とる。
 トヨ状の傾斜の緩い15m滝を過ぎるとゴルジュ帯が始まる。滝が連続するものの特に危ないところはなく快適だが、最狭部の直瀑7m滝はロープを出した。ステミングで上がり、ランナーを取ってから右岸に移り滝上まで上がった。
 2段15m滝を越すと、明るく美しい大ナメがずっと上まで続く。ときおり現れる滝もキラキラと眩しく輝き、シャワーを浴びながら滝を登ったり、素晴らしい景色の中まだまだ楽しい場面が続く。
 やがて源頭に入り水流も落ち着いてくる。初めの二俣は右に、次の奥ノ二俣を左に入る。ここを右に入れば山頂まで直接上がれるようだが、残念ながらトラロープが張ってあり現在は立入禁止となっている。

光輝く滝シャワークライミング!

 左俣を詰めると、少し藪っぽいところもあるがやがて草原に出る。ガスで遠望は利かなかったが、視界の開けた草原はわずかに色づきとても綺麗な景色だった。
 緩やかな草原を上がると左方に登山道が見える。そのまま草原を上がり登山道に合流すると、すぐに看板のある山頂。ケルンのあるもう一つの山頂まで行った後、装備を解きしばらくのんびりする。
 下山後は湯らりあで汗を流し、帰途についた。
 未明まで続いた雨の影響でどうなることかと思ったが、結果的には水量が増えて予想以上にに楽しむことができた。一緒に行ってくれた津田ちゃん、藤岡さん、とても楽しかったです。ありがとうございました!

どこまでも続くナメ

〈コースタイム〉
駐車場(6:45) → 出合(7:00) → 奥ノ二俣(13:00) → 登山道(14:20) → 巻機山(14:30~15:20) → 避難小屋(15:40) → 駐車場(18:00)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ352号目次