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集中山行・甲武信ヶ岳
その2 沢登り・ナメラ沢~甲武信ヶ岳
永岡 恵二

山行日 2016年9月18日~19日
メンバー (L)永岡、紺野

 当初、ナメラ沢を遡行し、2日目木賊沢を下降して金子さんパーティーと真ノ沢で合流、大宴会後、3日目に甲武信岳に向かう案を考えていたが、金子さんが腰痛で、取りやめてしまったため、ナメラ沢だけにすることにした。
 17日土曜日は快晴だった。夜から崩れるのはわかっていたが、21時に新小平で紺野さんをピックアップして、西沢渓谷の道の駅に向かった。着いたら土砂降りの雨。一気にテンションが下がっていった。
 翌朝、小雨が降ったりやんだりの中、駐車場を後にした。舗装された林道を歩き、登山道に入ってすぐに入渓点となった。登山道にナメラ沢との標識があって迷うことはない。入渓して少し下った二俣がナメラ沢の入渓点だ。雨がシトシトと降っている中、遡行開始。
水量が多くて迫力があった滑滝  すぐに15mの滑滝が出てきた。フリクションがよくきく岩質で全く問題ない。中ノ沢の出合を通過すると、滑滝が連続した。雨で水量が増えていたせいか、小さな沢の滑滝だったが迫力があってよかった。紺野さんも少し満足していたようだった。
 二俣までは良い幕場がたくさんあった。天気が良ければ、ナメラ沢内で一泊する計画が良かっただろう。そのかわり、翌日の集中は大変だが・・・。しかし、雨が激しく、一刻も早く避難小屋に着きたいという気持ちが強かった。
 二俣を過ぎると急斜面になった。1,900mを過ぎると水流が消えた。雨も激しくなり、紺野さんのお言葉に甘えて、先に小屋に向かわせてもらうことにした。
 急な斜面だが、しばらくすると苔が生い茂り、幻想的な風景になった。14時過ぎにやっと登山道に出た。そこから1時間ほどで避難小屋に着き、すぐに薪ストーブ用の薪集めを開始。火をつけようかと準備をしていたところ、30分遅れで紺野さんが到着。薪はすっかり濡れていて、焚き付けが悪かった。
 着替えてさっぱりし、宴会スタート。今宵は425gの豚肉の鍋だ。酒もたっぷり持ってきた。19時ごろ、紺野さんがダウン。そのあとは薪ストーブを弄りながら一人酒。21時過ぎに自分もダウンした。

 翌日、寝すぎて腰が痛くなり6時ごろに起床。早く出発しても仕方がないので、のんびりした。雨は降っていなかった。朝のお茶を飲んで、前夜の残り鍋を雑炊にして食べ、身支度して8時30分に出発。1時間ほどで甲武信小屋に到着。皆の集中を待った。

〈コースタイム〉
【9月18日】 駐車場(7:15) → 入渓点(9:10) → 中ノ沢出合(9:40) → 二俣(11:25) → 登山道(14:05) → 破風避難小屋(15:00)
【9月19日】 破風避難小屋(8:30) → 9:30甲武信小屋【集中】(9:30~11:30) → 西沢渓谷バス停(15:00)

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