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集中山行・甲武信ヶ岳
その5 縦走・大弛峠~甲武信岳
森田 純子

山行日 2016年9月18日~19日
メンバー (L)森田(温)、森田(純)

 集中山行って好きなんですよ~。
 集中する山が決まると地図を広げ、どこから登ろうかなぁ・・みんなはどんなルートにするのかなぁ・・と思いめぐらしながらワクワク。当日は、この時間、同じ山域で三峰の仲間が奮闘しているのだと思うとドキドキ。それぞれのパーティーが、思い思いの方法で山頂をめざし一堂に会す。素敵です!
 で、いくつかコースを考えたのですが、1泊2日で集中するのにいちばんお手軽な「大弛峠~甲武信岳~西沢渓谷」にしました。
 相模湖へ移住してからルームにもなかなか出席できず、とにかくみんなの顔が見たい!ということと、むか~し金峰山から甲武信への縦走をした際にパスした奥秩父最高峰・北奥千丈岳を踏みたいということもありました。

【9月18日(日)】雨
 塩山駅北口8時30分発のマイクロバス(前日までの予約制)で大弛峠へ。私たちの他に6名の同乗者がいました。峠へ近づくにつれ雨足が強くなってきたので、車内で雨具を着てスタンバイ。大弛峠には9時45分着。
 お天気の回復はほぼ絶望的で、雨の中2日間歩き通す覚悟を決めて出発。大弛小屋の脇から、延々と続く木の階段を黙々と登る。階段が終わったところが前国師。ここからすぐに分岐があり、荷物をデポして北奥千丈へ。もちろん雨雲の中、何も見えませんでしたが、この先は奥千丈~ゴトメキ~乾徳と続くわけで、いつか歩きたいなと思いながら引き返しました。
 雨は変わらずビシャビシャと降り続いていて、いつしか登山道は小沢と化しシャワークライミング満喫の沢登りの趣です。峯川パーティーにそろそろ追い抜かれるかなと思いながら国師ヶ岳を越え、タルにさしかかると・・いました!岩屋林道方面へ水場を探しに行っていた一行とミニ集中です。
 ここでの若者たち+AGさんとの宴会はとても魅力的だったのですが、明日10時半の集中に間に合わせるには少しでも先に進んでおきたいと先行することにしました。東梓を越したところで幕。早々に夕食にして、まだ明るいうちに就寝。

【9月19日(月)】雨
 6時15分出発。昨日ほどひどくはないにしろ、相変わらずの雨の中を歩く。時々やんだり、少し明るくなったりするのがうれしい。両門ノ頭では、頂上は雲に覆われていたけど富士山が見えました。これくらいご褒美があってもいいよね。
 甲武信頂上には9時20分着。雨なので集中場所は小屋になったとのことで、しばし休憩。そうするうちに、峯川パーティー到着。小屋へ移動したら、すでに永岡パーティーが到着していて、コンロを出してくつろぎモードでした。残るは大田パーティー。長丁場の沢コースを予定通り進んでいるのかしら、ショートカットってどういうルートなんだろう、メンバーが強靭女子3名となんせあのOBさんだからガッシガッシと上がって来るんだろうなと思いながら待ちました。
 ところがどうも集中の定刻10時半に大田パーティーは間に合いそうもないのです。このところ足腰が心細い私はバスの時刻に間に合わせるため、先行下山させてもらうことにしました。とても心残りでしたが、たぶん途中で追い越されたりして、きっと会えるだろうと小屋を後にしました。
 14時40分のバスには間に合わないよ~と弱気だったのですが、滑り込みセーフ。この雨で乗客も他には3名。バスの中で雨具を始末し、やっとヤレヤレでした。
 塩山駅近くの温泉で汗を流し、外に出たところで、集中メンバーが続々とやってきて(大田パーティーもいます)ここで全員集合となりました。
 私の目的「みんなの顔を見たい!」「北奥千丈の頂上を踏みたい」は、これですべて叶い大満足の集中山行でした。

〈コースタイム〉
【9月18日】 大弛峠バス停(10:00) → 北奥千丈岳(11:00) → 国師ケ岳(11:25) → 東梓(14:25) → 2,200m圏(14:50)
【9月19日】 2,200m圏(6:15) → 富士見(7:40) → 甲武信岳(9:20) → 甲武信小屋(10:35) → 徳ちゃん新道分岐(12:20) → 西沢渓谷入口バス停(14:35)

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