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アイスクライミング・松木渓谷(ウメコバ沢)&相沢奥壁の氷爆
荻原 健一

山行日 2017年1月28日~29日
メンバー (L)荻原、軽部、齊藤(慈)

 当初は荻原リーダーで足尾・松木渓谷、齊藤(慈)リーダーで荒船山・相沢奥壁のアイスの例会が同じ日程で出ていたのだが、齊藤さんの提案で合同企画の例会とすることになった。

【1月28日】足尾・松木渓谷・ウメコバ沢
 前夜発で足尾の銅親水公園駐車場へ。ここで仮眠し、夜明けとともに松木渓谷へ向かう。日本離れしたスケールの大きい岩稜と荒涼とした風景は独特で冬景色が似合う。2時間も歩くと氷瀑地帯となり昨年登った黒沢や横向沢、夏小屋沢などが対岸に現れる。更に行くと最奥のウメコバ沢出合となり、ここが今回目当てのルートである。
 松木沢を徒渉しての取付きとなるが氷が薄く踏み抜きしないかと冷や冷やする。出合からすぐF1、F2となるがここは通常凍っていないので右端の氷を登ることになる。これを越えると広い河原歩きとなり、やがて40mのF3が現れる。大きいが傾斜は強くない。右側の氷の厚そうなルートを登る。
 F3を登りきるとすぐにF4となる。ここも40mと大きいが傾斜は同様に強くはなく技術的な困難さはない。スカイブルーの天気とブルーアイスの良質な氷に恵まれて爽快で充実したアイス山行となった。

ウメコバ沢F3 40mウメコバ沢F4 40m

【1月29日】荒船山・相沢奥壁
 下山後に道の駅下仁田で仮眠。朝食をコンビニで済ませ、荒船山の相沢登山口駐車場へ。
 1時間半のアプローチだが、なかなかの急登でバテる。
 60mの相沢奥壁大氷柱が現れるが、ここは我々の力量ではまだ無理なので早々にパス。更に数分ほど行ったエイプリルフールとその右の真ん中の氷柱エリアに出る。エイプリルフール1P目は齊藤さんが前回登ったということで今回は真ん中の氷柱を登る。シングルピッチだがマルチシステムで登り、その後トップロープを張って思い思いのルートを登る。
 右側の垂直ルートはなかなか厳しくバーチカルの良い練習になった。全3ピッチのエイプリルフールも含めてラインを選べばリードも問題なく、トップロープを張れば厳しいルートの練習もできるのでなかなか魅力的なエリアである。力を付けていつの日か相沢奥壁大氷柱に挑戦してみたい。(そんな気がちょっとだけしたが、そんな日は来ないかな?)

相沢奥壁 真ん中の氷柱

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