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ハイキング・徳並山~勝沼尾根
渡辺 靖代

山行日 2017年1月14日~15日
メンバー (L)鈴木(章)、別所、山口(順)、高木、飯塚、大田、内田、渡辺(靖)

 今日は毎年恒例(?)の宿坊山行に参加させていただきました。初日は地図読みと静かな尾根歩き、国宝のある有名なお寺に宿泊し、2日目は一般コース&ワイナリーというとても盛りだくさんな行動予定です。
 またこの週末には日本列島に今季最強の寒波が襲来するとの予報がでており、とても寒い一日でした。
 登り始めは、わかりづらい急な斜面からでした。甲斐大和駅からタクシーで竜門峡まで行き、竜門橋を渡って竜門峡遊歩道入り口と書いてある坂を登ったところが取り付きです。
 遊歩道の案内板の裏側から急斜面を登っていくと一度歩きやすい道になり、左側が切れ落ちた眺めの良いところを過ぎて、最初の岩場を登ったところに祠がありました。その先が「大天狗」と標識のある1,231mの地点です。

取付き祠

 竜門山から樹林に入り少し下って左に登り返すと古部山に着きます。上に行ってしまうと寒いから木のある手前で休憩しようとか言うなか、「いや、休憩はピークで!」との別所さんのお言葉に従い休憩時は毎回強風を浴びていたような気がするのですが、そうした方が次に進む道を判断するのに荷物をおろして落ち着いて考えられるのかな、とひとつ勉強になりました。

竜門山古部山山頂

 古部山をあとに次の1,292m地点を越え、ひとつ岩峰を急降下して進むといつの間にかという感じで東大志戸山に到着。西大志戸山を通過し、目指していた徳並山に着きました。ここから西側の勝沼尾根を下っていきます。

徳並山勝沼尾根1勝沼尾根2

 岩場やアップダウンも多く間違えやすい尾根もたくさんあって、コンパスとテープを頼りに慎重に歩いていきました。途中人と会うこともなく静かな山奥で、開けた場所からはのどかな農村のような風景がみられ、いいところだなぁ、また季節を変えて何度か歩いてみたいなと思いました。
 随分歩いたと感じた頃、最後のピークからは左前方に勝沼の町も見えてきて、「宿坊ってお風呂あるかなぁ、あるよね。」と少し急ぎ気味に降りていき、944mの三角点あたりからはわかりやすく道も広がってきます。644m地点には発電所の施設があり、ここから約600段(?)の急な階段が続いています。

発電所の施設最後は長い階段

 やっとの思いでぜんぶ降りると林道に出て、10分ほどで大善寺に到着です。なんとか暗くなる前に着きました

宿に着きました!温かい夕食です

 すぐに宿の方がお出迎えして下さり、湯船のお湯がとってもありがたかったです。お寺の中は翌日にゆっくり拝観させていただいたのですが、由緒あるとても素晴らしいお寺でした。そして偶然なことに、今晩の「世界ふしぎ発見」の中でこの大善寺が放映されるそうなのです。夕食をいただいた後、皆で部屋に戻りテレビの前で待つこと1時間半。
 「お~!でたでた大善寺~!!」(歓) 古代オリエントよりシルクロードを経て日本へぶどうが伝わりそれが甲州ぶどうの発祥となった、といった内容でした。大善寺は別名「ぶどう寺」とも呼ばれているそうです。
 翌日は全員意見一致で少々ルート変更。お寺をゆっくり拝観した後は勝沼の街並みや甲州ぶどうを十分満喫し、ワイン2本分の重みでずっしり重くなった荷物を背負って、勝沼ぶどう郷駅より東京へと帰ってきました。

〈コースタイム〉
甲斐和駅(9:25) → 竜門峡 → 1231P(11:00) → 竜門山(11:27) → 古部山(11:55~12:10) → 東大志戸山(13:00~13:10) → 西大志戸山(13:30) → 徳並山(13:50~14:00) → 勝沼尾根 → 柏尾揚水式発電所(16:50) → 林道(17:05) → 大善寺(17:15)


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