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山スキー・月山
箭内 忠義

山行日  2017年4月15日~16日
メンバー (L)佐藤、三澤、荻原、斎藤(吉)、成田、永岡、箭内、(渡邊)

 かつて月山スキー場のリフトの運行開始に合わせて山スキーが何度も計画されたことがありました。月山は山スキーヤーにとっては魅力的な斜面が多く、楽しみな例会の一つでした。月山から念仏ヶ原、そして肘折温泉のルートは今でも心に残る山行です。
 今回も月山から弥陀ヶ原、北月山荘という超ロングルートで、魅力あふれる計画です。参加者も8人も集まりました。みな豪快なスキー滑走を楽しみにしての参加です。2パーティーに分かれて出発です。

【4月14日(金)】
 明車は飯田橋集合です。寒河江SAで荻原さんたちと合流してSA宴会の始まりです。就寝AM3時。滑る前からこんなに飲んでいいのですか、リーダー明さん。

【4月15日(土)】午前雨、午後曇り
 6時30分起床。月山山麓のネイチャーセンターで渡邊均さんと合流です。渡邊さんは東北の山スキーには何度も気持ちよく参加してくれます、山スキーのほかにカヌーも楽しんでいるようです。月山スキー場のリフトのある姥沢まで行きましたが大雨です。とても山スキーなどやれる状況ではありません。
 今日は姥沢からリフトに乗り、姥ヶ岳から石跳沢を滑り、その後、車を明日のコースの終了地点の北月山荘に置いてくる予定でした。しかし、雨のためそれが出来なくなりました。つまり、今回のメインルートである超ロング月山山スキーは出来ないということになりました。がっくり、ですが仕方ありません。
 こうなれば次は今夜のテント場探しです。まずは海味温泉にゆったりとつかり、そして、山形の蕎麦を味わいました。
 テント場は丘を登っていくと展望もまあまあいい所がありました。大きな建物の軒下です。なかなかいい場所を見つけました。
 午後1時からもう宴会開始です。日本酒は山形の美味しい日本酒がたっぷりあります。倒れるまでひたすら飲み、食べつくしました。

【4月16日(日)】晴れ
みなさん滑る気が満々です  5時起床、雨は降っていません。今日は滑れるとワクワクします。
 姥沢まで行くともうたくさんの人がリフトの動き出しを待っています。私たちも早速準備をし、リフトに乗りました。8時50分リフト終点から姥ヶ岳頂上に向けて登り始めました。30分ほどで姥ヶ岳頂上に到着です。薄く、ガスが掛かっており月山の姿は全然見えません。
 しかし、これから石跳沢の広大な斜面を滑り降りるかと思うとワクワクします。ガスがかかっているため、迷わないように2パーティーに分かれて豪快に滑り降りていきました。
 頂上からの滑り出しは木の枝が出ているブッシュ帯です。私は新しく買ったばかりの山スキー道具でした。どうも使い方が完全に理解していなくて、ブッシュに突っ込んだらビンディングがガチンと外れてしまいました。靴を外し、ビンディングを手で何度も直そうとしましたがうんともすんとも動きません。壊れた状態になりました。焦りましたね。
 明さんに助けてもらったら、ひょいっと動き、直りました。ホッとしました。スキー板を担いで降りるなんて、まっぴらごめんですから。
石跳沢も終盤のなだらかな斜面です  みんなを待たせて迷惑をかけましたが、板と靴がばっちりフィットしたので、石跳沢の広大な斜面を気持ちよく滑り降りていきました。滑りを遮るものは何もありません。ひたすら滑り下りるのです。腹の底から歓声が込み上げてきます。ヒャーオー、ヒューヒュー。ガオー。ヒューヒュー。思わず笑顔がこぼれます。笑ってしまいます。
 雪の広大な斜面、波間を飛ぶような浮遊感覚で雪を舞いあげ、まさに滑空している感じです。(ちと、オーバーかな)たまらない快感でした。
 あっという間に終了地点に到着です。天気もガスが晴れて快晴になってきました。まだまだ滑り足りません。今日2本目は姥沢から志津のコースです。デポ車を回収して志津まで移動、そこからバスで姥沢まで戻りました。
 姥沢から志津のコースは、わら縄がコース全面に張られていて、迷うことのないようになっています。やさしいコースを難しく、できるだけ新雪斜面を拾いながら楽しんで滑ってきました。
 2本滑ったので、まあ、満足です。月山から弥陀ヶ原、北月山荘のルートは次のお楽しみとなりました。
 渡邊さんともお別れして、帰りはSAにあるゆーチェリーで入浴して帰路につきました。
 リーダー、皆さんお疲れ様でした。ありがとうございました。

〈コースタイム〉
【4月16日】
姥沢(7:50) → リフトトップ(8:50) → 姥ヶ岳頂上(9:15~9:30) → 装束場(10:00) → ネイチャーセンター(10:50) → 志津(11:55) → 姥沢 → 志津(13:05)


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