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山スキー・栗駒山
なりた よしまさ

山行日 2017年3月18日~20日
メンバー (L)佐藤、永岡、斎藤(吉)、荻原、三澤、古屋、成田

 栗駒山は宮城、秋田、岩手の三県にまたがり、東北にある200名山10座の一つである。栗駒山は30数年前に仙台に赴任していた頃一度登っただけなので久しぶりの山となる。今回はスキーでの登山。地図を見ると山頂までなだらかな斜面が続いていて比較的楽に登れそうに見える。

今回のルートは
1日目:旧いこいの村~栗駒山往復(約4時間)
2日目:旧いこいの村~栗駒山~笊森~真湯(約7時間)
の予定である。
 飯田橋と新宿から22時に7名で出発。東北道菅生PAに1:45到着。軽く飲んで就寝。

さあ、行こう  旧いこいの村栗駒に9時到着。風が強めで山頂まで行けるか心配だが次々と登って行く。
 9:30出発。まずは雪で埋もれた車道を歩いていく。右手に東栗駒山が見えていた。
 間もなく車道が左にカーブする所から右手の樹林へと入ると急斜面になるがここを登り切るとまた車道に出て、なだらかに車道を何回か横断していわかがみ平に着く。雪面からは屋根だけが出ていてここで風を避ける。
 風が強く多少ためらったがもう少し行って様子を見てから判断することにして登りだす。
 1,408mまで強風の中登ってしまうと、あと登りは200mだから引き返す手はない。次第に傾斜が増し、何回か足を止めて見上げるとガスで稜線が見えたり隠れたりしていた。足場の凸凹もはっきり見えないときもある。ただ周りの山並みは見えた。明日の縦走コースの笊森~横根山~真湯の稜線が見渡せた。
 栗駒山山頂に12時到着。モンスターの陰で風を避け滑降準備。山頂からは斜度はあるが幸いにもアイスバーンではないので助かる。1,550mまで下ると緩やかになって自分にとっては手頃の斜面になった。登ってきたルートに沿って下りいわかがみ平レストハウス前。ここから急に雪が重くなってターンに苦労する。雪質が登りのときと随分変わっていた。13:30駐車場に到着。
栗駒山 山頂  今夜の幕場を探しに栗駒ダム方面に向かうと明日の下山口である真湯への県道分岐近くに良い幕場を見つけた。平らで日当たりもよく快適な場所だ。真湯バンガロー駐車場に車を回送しておいて、ゆっくりと飲みはじめて時を過ごす。
 翌朝、昨日と同じ駐車場から7:25に登り始める。風は昨日より強く山頂までは行けそうもない予感がしたが、とりあえずいわかがみ平まで行ってみることになった。いわかがみ平は案の定風で雪が舞い上がっていた。栗駒山は鳥海山との間が空いているため風よけがなく、日本海の季節風をもろに受け常に風が強いそうだ。上部は更に凄まじい強風であると予想されるので縦走は断念し戻る。支度中にも次々登ってくるが果たして何処まで行けるだろうか。我々より先行していた二人組は進んだようだ。駐車場には9時に着いた。
 真湯バンガローのチェックインは14時なのでバンガロー向かいの温泉交流館で過ごす。例によって飲んだり風呂に入ったり。ここの温泉の露天風呂は茶色で鉄分の味がするが主成分はナトリウム・カルシウム硫酸温泉と書いてあった。鉄分は僅か0.5mgだと言う。
 今回はメインのルートが不首尾に終わって残念だ。乗鞍山スキーの誘いもあったが、このコースの方が魅力的に思えて期待していた。自然には勝てない。私の体が動かなくなる前に、再度の企画をお願いします。

岩手・宮城内陸地震で崩壊した祭畤大橋バンガローでまったり
〈コースタイム〉
【3月18日】 駐車場(9:20) → いわかがみ平(10:20) → 1,408m(11:25) → 栗駒山(12:00) → いわかがみ平(12:50) → 駐車場(13:25)
【3月19日】 駐車場(7:25) → いわかがみ平(8:25) → 駐車場(9:00)

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