山行日　2017年7月16日～17日
メンバー　(L)鈴木(章)、橋岡、平野

【7月16日(土)】
　7月三連休、一日だけ仕事が入り考えあぐねているとあっこさんの計画が2日間で行けると聞き、東北方面の山もなかなか行けるものでもないので参加した。23:40東京駅八重洲南口発の山形駅行きバスに乗車。足を伸ばせる快適な3列シートで山形駅まで熟睡する。
　山形駅から関沢バス停までタクシーで15分ほど。山形自動車道下のトンネルをくぐり暫く歩くと、右側の林道に入り20分ほど歩くと道標を見つけ、いよいよ登山道となった。久しぶりの泊まりの縦走で期待に胸膨らむ。最初の分岐までは無風＆高湿度のサウナ状態なのに、立ち止まると羽虫が群がってくるので、ひぃひぃ言いながら進んだ。雁戸山・南雁戸山までの登りは露岩した箇所もあり、プチクライミングのようで楽しめた。途中振り返ると、雲が切れ登ってきた稜線が見え、目を楽しませてくれた。
　南雁戸山を少し下ると遠くの八方平に小屋が見え、そこを目指し欝蒼とした樹林帯の中を進むが、刈払いが済んでおらずあちこちから枝パンチ、両手を顔の前に出し避けながら進んだ。平な道を30分ほど進むと八方平避難小屋に着いた。中に入るととても素敵！広々した土間と両サイドにロフト付きの寝床があり、とても快適そう。水場情報も手書きで丁寧に描いてあった。（往復で1時間半だけども…）八方平避難小屋からは樹林帯の中を黙々と歩いていると、途中から雨が降り始め、雨具を着るが雨なのか汗なのかあっという間に服が濡れていく。名号峰につくが、眺望なし。風も強く、ハイマツの陰で休憩する。追分までは今までと同じ道が続き、40分ほど歩くと、森林限界点を超えた。その途端、ガスが濃くなり雨風が強く、ふらふらしながら進む。避難小屋手前の十字路に着くと吹き飛ばされそうな風、3人まとまって熊野岳避難小屋を目指す。熊野岳避難小屋に着くと、先行パーティーがいた。雨風を避け、小屋の中で作戦会議。時間は16時、次の避難小屋まで行けば、水が得られる。しかしかなり体も冷え、気持ちが切れてしまった私はここで泊まりたいと申し出た。住めば都か？水がないながらも、つまみのウィンナーなどを炙りながら晩酌し、早々に就寝した。

【7月17日(日)】
　翌日起きると、少し風が弱くなっている。熊野岳は諦めて、県営レストハウスまで行き様子を見ることにし、避難小屋を出る。相変わらず風が強く眺望がないため、御釜の横を歩くが何も見えなかった。レストハウスに着き、水を求めてウロウロするがシャッターが降りてどこから入ったらいいのかわからない。そんな中、天気待ちをしていた単独のおじさんにあっこさんが声をかけ、なんと氷2kg×2袋の交渉成立！南蔵王縦走コースに行くことになった。後でわかったことだが、水はレストハウス営業時間（17時迄）でないと得られないので、注意が必要だ。蔵王エコーラインを横切りながら、刈田峠避難小屋で休憩。小屋はなんと畳敷き！しかもトイレ付き！ときたので、次回はここで宴会だなと心に決める。南蔵王は北蔵王とは打って変わり開けた雰囲気だった。杉ケ峰、屏風岳とアップダウンを繰り返しながら開けた登山道を進む。
　相変わらず眺望はないけれども、途中にはチングルマの群生地帯の池塘があったりして、高山植物がガスで何も見えない登山道を楽しませてくれた。最後の登りが終わると、不忘山の山頂に着く。広い山頂後は一気に下っていた。ダケカンバが綺麗で癒されるが、それにしても羽虫がもの凄い！前を進む学生パーティーからは男の子の悲鳴が聞こえてくるほど。この時期は、虫ネットが絶対必須！手ぬぐいをブンブン振りながら、なんとか登山口まで下りていった。登山口で学生パーティーが呼んだタクシーがきており、聞いてみると5,000円程で白石蔵王駅まで行けるとわかり、バスではなくタクシーに決定。少し進んだところで、濡れた荷物を道路に広げながらタクシーを待った。お風呂は運転手さんに聞き、やすらぎの湯「ゆっぽ」で汗を流し、腹ごしらえをして白石蔵王駅へと向かった。帰りは快適な新幹線で帰京した。