トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ357号目次

縦走・西表島西岸 最終章
和田 昌子
八須 友磨
深谷 千明
飯塚 陽子
軽部 剛
小芝 泰規
野畑 祐子
宮本 容幸

山行日 2018年4月29日~5月2日
メンバー (CL)和田、(SL)宮本、別所(ギラ・ハブ男)、飯塚、荻原、土肥、深谷、小芝、永岡、軽部、八須、野畑、他1名

【イントロ】(和田)
 入会して間もなく、「西表島の縦走やってみたいんですけど...」と、山岳会では場違いな発言をしてみたところ、意外にも食いつきがよく、行きたい!という物好きが集まり2011年11月、私たちの冒険が始まった。それから、2013年11月、2014年11月、今回と4回にわたり、毎回新しい発見と感動を与えてくれている西表島である。今回は、西岸縦走を完結する最終章として、パイミ浜から舟浮までを縦走するアドベンチャー組9名と、2日目以降グルメと遊びを中心のリゾート組4名の計13名が参加。終了後も、5月3日から6日まで滞在し、老若男女、皆で仲良く、のんびりと南の島の自然を楽しむことができた。

アドベンチャー組
(CL)和田、(SL)宮本、飯塚、荻原、深谷、小芝(泰)、永岡、軽部、八須

【1日目】(記録:八須)
 25歳の僕が最年少であった。そこから30代、40代、50代、60代、そして75歳の長老と実に幅広い年齢層を成す怪しい集団が、巨大なザックを背負い、沖縄の離島・西表島の地に降り立った。暑い夏の日差しが降り注ぐ4月の終わりのことだった。そこは静かな浜辺、パイミ浜だった。

パイミ浜上陸海の幸

 植物がうねり、這い、鬱蒼と生い茂るジャングル。何処までも広がる大海原。それらに阻まれ、道の無い、普通、人の入れない浜辺であった。
 1日の終わりに砂地にタープを張り、流木を拾い集めて火を起こし、捕った貝やエビ、魚を料理し、食し、新鮮な生きた海を自分の命に取り込んでいった。
 澄んだ海に泳ぎ出た。リーフが突然切れ、絶壁が現れた。そこからは底の見えない深海が広がっていた。僕の小さな体など比べ物にならない地球の壮大さに打たれ、恐怖、畏怖の念に包まれた。海の中は地上とは別世界、神秘そのものであった。満月がジャングルの影からのぼり、やがて凪いだリーフの海面を月明かりが照らしだす。ぼんやりと明るい世界に包まれた。どこからともなくフクロウの鳴き声が鳴こえてきた。横たわると耳元からカチカチと小さな音がそこらじゅうから聞こえてくる。ヤドカリだった。小さなヤドカリの群が珊瑚の残骸の上を歩いていたのだ。茂みの中で、蛍の灯が灯った。夜が更けるにつれてジャングルの音は多彩を増していった。シャワー等無い。塩を落とさないことに初日は少し抵抗感があったものの直ぐに馴れた。塩にまみれたまま、心地よい焚き火の温もりで眠りにつく。耳を地に付けると地中からガリガリと音が聞こえてきた。カニか何か生き物が真っ暗い地のなかで生きているのだろう。エッエッエッエッ!!と時に突然得体の知れない鳴き声に叩き起こされ、寝ぼけたまま辺りを見渡すが見えるのはただジャングルの暗闇。不思議な世界、それは神秘的な一夜の連続だった。
 海と大地の音、あたりを包み込む世界を五感で感じとり、魂が洗われ、皆が皆、野性、本来の自分を取り戻していった。年の差も越えて語り合い、朝から晩まで笑いあった仲間達と共に過ごした日々、それらは生涯忘れることなく、深く刻み込まれる、一生ものの体験だった。世界は広がり、夢がまた枝を伸ばした。

パイミだよ!全員集合。

【2日目】(記録:深谷)
 初日は、全員でパイミ浜に上陸し、それぞれ思いっきり西表島の海を楽しんだ。海に潜り、魚を突き、釣りをし、川にエビ捕り網を仕掛け、焚火を囲み、捕った獲物で酒を呑み、至福の時を過ごした。思えば過去3回の西表島は、毎回熱中症さながらヘトヘトになるまで歩き、海を楽しむ余裕なんてなかったもの。これで明日の朝、エビが掛かっていれば完璧だ。
 翌朝、心地よい眠りから目覚め、早速昨日仕掛けた網を揚げに行った。ドキドキしながら網を揚げると、『ピシッ、ピシッ!』と跳ねる音。ヤッター!念願の手長エビGET!朝から贅沢にも手長エビを素揚げにして食べた。めっちゃ旨い!何だか今日もいい1日になりそうだ。さて、いよいよ最終章となるパイミ浜~舟浮迄の旅の始まり。
 今日の予定は、東海大海洋研究所までだ。干潮の時間を狙っていざ出発。前回までは浮き輪にザックを括り付けて引っ張ったのだが、今回は沢用の防水ザックにしたので、そのまま浮かせて細引きで引っ張ることにした。
舟浮にむけて出発  青い空、輝く太陽、果てしなく続く碧い海、そしてサンゴ礁に群がる美しい魚たち。最高じゃないか!松田聖子の碧いサンゴ礁を鼻歌交じりに、足取りも軽くご機嫌に歩いていった。途中までは...。
 そう、途中から干潮MAX!潮が引きすぎてザックを浮かべられなくなったのだ。仕方なくザックを背負おうとしたら、ザックの底は海水でタプタプしているじゃないか。おっ重い!防水ザック故に、一度入った海水はザックを開けてひっくり返さなければ抜けない。あ~、なんてこった。沢と海では防水レベルが違ったのだ。いったい何キロになったのか、信じられない程重くなったザックに、腰も膝も歩くたびミシミシいっている。サンサンと輝く太陽は、私を朦朧とさせ干からびさせる。みんなからどんどん遅れて、ついにみんなの姿も見えなくなった。気分は松田聖子から中島みゆきに。それでも、やっとの思いで東海大海洋研究所に着いた頃には、もうみんな休憩を終えて出発の準備をしている。
桟橋に到着ですよ~  予定より早く着けたので、今回の核心のひとつである網取湾のリーフの切れ目を通過してしまおうということになったのだ。これからは、ここにデポしておいた水3リットルと酒が追加の荷物となる。バテバテで放心状態の私に、ハッチが『ちあきさんの分の水は自分が持ちましたから』って。いや~、なんとも情けない私。でも、ホントにありがたかった。
 暫し休憩をし、最後にここを出たのだが、ハッチが一緒に歩いてくれた。一緒にというよりは、付き添ってくれたのだ。遅れを取り戻そうと急ぐ私に『何も急ぐ必要はないですよ。ゆっくりいきましょう』と。喉の奥がキューっとなって涙がでそうになっちゃった。
 これから先の網取湾は浅瀬がないのと、干潮から満潮になる時刻で、やっと子泣きじじぃのようなザックから解放された。網取湾の西側は、ところどころ足が着かないところがあったり、海水温度が低いところがあったりもしたが、ザックの重さから解放されれば何てことはない。翌日歩く対岸をリサーチしながら問題なく南下。前回過酷なジャングル越えをしてきたアヤンダ川河口を過ぎ、ウダラ川河口に着いた。今日の行動はここまで。
 ウダラ川から少し行ったところに2か所広い幕場があった。ひとつは、砂川じいさんの住んでいたところで、奥に広い水場、入口には墓石やテーブル、ビニールシート等があり、人の匂いが残っているようなところだった。そして、いくつも地面に大きな穴が空いていた。
宴会準備は日本一早い(笑)  夜になってわかったことだが、この穴はヤシガニの穴で、ヤシガニが穴に入っていくのを陽子が見たそうだ。あと、石をひっくり返したらさそりがいたけど、みんなの不安を煽ってしまいそうなので内緒にした。砂川じいさんはここで何を思い、どんな人生を送っていたのか、一緒に酒でも飲みながら話を聞いてみたかったなぁ。濡れたものを干して、薪を集め、いつも通りに焚火を囲み、愉快なメンバーと楽しい酒を呑むうちに夜が更けていった。今日も間近に海の音を聴き、焚火の暖かさと心地よい疲れと共に眠りについた。
 今回は、いろいろなトラブルがあったにもかかわらずエデン、ワダッチ、ギラ・ハブ男様の並々ならぬ尽力により西表島縦断が無事完結できたこと、本当にありがとう。また、底抜けに明るい仲間たちと連日笑いの絶えない旅ができたこと。人生の宝物がまたひとつ増えました。
 西表島最高!三峰最高!!

【3日目】(記録:飯塚)
 2日目の朝、「ケイユウオジイとシロの浜」の浜辺で目覚める。ここは、オジイが住んでいた深いジャングルに覆われた入江の浜辺である。夜中には"ガサゴソガサゴソ"ヤシガニが歩き回り、"ホーホーッ""キーキー"様々な鳥の声が聞こえ、西表島のジャングルならではのキャンプサイトであった。この浜辺から、いよいよ西岸ルート終盤の核心部の冒険が始まるのだ。
 朝一番から海に入り、私はといえば、浮き輪にザックを載せて引っ張っていく、西表スタイルで進んでいく。崎山半島の突端サバ崎(ゴリラ岩)を目指して、ひたすら海岸線に沿って海の中を進んで行く。
 「あの岬らしいのがそうかな?いやまだまだだよ!」等とワイワイガヤガヤ、空と海はどこまでも青く、最高のロケーションの中を快適に進んでいくうちに、ゴリラ岩の形状の岩が近づいてきたと思ったら、そこがサバ崎であった。ここは、海回りで行けるか、岬の崖を登って越えるかが、一番のポイントであったが、干潮の時間に合わせていたこともあり、泳ぎの得意なメンバーから「海回りで行けるよ!」の一声で、海回りで行くことになった。

満潮を利用してスタートサバ崎付近

 泳ぎの不得手な私はライフジャケットも着用していたのだが、この浮遊力のお陰で浮きすぎてしまい?泳ぎながら進むことがなかなか難しく、必要以上に体に力が入ってしまう。泳ぎの得意なメンバー達からはかなり遅れて、手足を"バタバタ"しながら進んで行くが、これがどうも溺れているように見えていたらしい(笑)。
 サバ崎からは、足のつかないポイントも多々出てくるので、シュノーケルを付けて泳いでいくが、サバ崎周辺は、見事なテーブルサンゴの大群落があり、その間を大きな黒や青の魚が悠々と泳ぎまわっているのが見えた。そして無事にサバ崎を越えて、最終目的地のイダの浜へ向けて泳いでいくのだが、ここの海は最高だった。色とりどりの形状のサンゴ礁の周辺や間を、これまた色鮮やかな熱帯魚が泳いでいて、まるで竜宮城のようだった。海中に日が差すと、白い砂地上では、キラキラしたカーテンが揺れているように見え、そこを様々な熱帯魚が優雅に泳ぎまわっていた。そんな魚たちに見惚れていたら、すぐ下を白黒の縞模様の海ヘビ2匹が、白い砂を蹴散らしながら泳いで行ったが、海ヘビはかなりの猛毒を持っているとのこと、咬まれないでよかった。
キャンプ地でインスタ映えに挑戦!  そんな西表島の神秘的で美しい海を、サバ崎からイダの浜までの横断で、十分に味わうことができた。そして、全員が無事に泳ぎ渡り、今宵はイダの浜手前の人気のない浜を、キャンプ地とすることになった。
 ここから、舟浮の集落までは指呼の距離ということで、元気な男子組(エデン、カルベッチ、ハッチ)が冷たいビールと別所さんたちが釣り上げたグルクンを取りにいってくれて、お陰でそれらを堪能することができ、最終キャンプ地でも至福の時間を過ごすことがきた。
 夢の"西表島西岸踏破"を達成できて本当に大満足です。そして、今回の最終章まで4回苦楽を共にしてきた、わだっち&ちあきにも感謝です。"西表島"やっぱり最高です!
 リーダーのわだっち、エデンを始め、島時間を共に過ごしてくれた、ゆる~いメンバーの皆様、本当にありがとうございました。

【同3日目】(記録:軽部)
 6時頃に起床。昨晩、はっちーはヤシガニが砂浜の中で動く音を聴きながら寝たと言っていた。自分は気づかなかったがすごく心地よい音だったんだろう。
 お茶を飲んで簡単な朝食を摂った後、荷物をまとめてチャプチャプと移動を始めた。
 永岡さんはザックをスリングで伸ばして泳いでいる。結局一日中泳いでいた。
 1時間ほどしたころ、バケーション組が船で近くまで来たので声を掛け合った。
 サバ崎の通過も難なくできて、先の河口のショートカットはサンゴ礁をシュノーケリングで越えて行った。

泳ぐKG

【4日目】(記録:小芝)
 5月2日、ゴールの舟浮まではわずか30分ほど。今日も天気が良い。朝はそれぞれが自由な時間に目を覚まして、9時半の出発までのんびりとした時間を過ごした。静かな海と島々を見ているだけで、心が満たされていく。
 乾いた装備をパッキングし、岩壁に沿って15分ほど歩くとイダの浜に着いた。ここからは舟浮に抜ける歩道があるので海水浴客が多く入っている。浜にはペットボトルなどが打ち上げられていて、きれいな海とは対照的だった。せっかくの観光資源なのにもったいないなと思ったが、際限なく打ち上げられる浮遊物は許容せざるを得ないのだろう。最高の数日間を過ごさせてもらったささやかなお礼に、みんなでゴミ拾いをしながら舟浮に向かった。
 ほどなく井上さんの民宿に到着すると、バケーション組が到着を出迎えてくれ、おにぎりを振る舞ってくれた。うまかった。アドベンチャー組とバケーション組それぞれの話題に花を咲かせていると、野畑さんがふらりと出ていき、島では貴重なビールが入った袋を重そうに手に提げて帰ってきた。近くのカレー屋さんでビールだけを融通してもらったらしい。お酒に強いとは知っていたが、調達能力も卓越している人だった。そんなこんなで井上さんも含めて楽しい時間を過ごし、舟浮を後にした。
 難しい旅の調整や、交渉をしてくれた事務局やメンバーと、旅をバックアップしてくれた井上さんやバケ組のメンバーにはほんとに感謝です。ありがとうございました!

舟浮で集中!みんな満面の笑み
〈コースタイム〉
【4月29日】 白浜(8:00) → 【ボート】 → パイミ浜(8:30)後、浜辺を楽しみ、パイミ浜泊
【4月30日】 パイミ浜(10:45) → 東海大学桟橋(13:50~14:20) → ケイユウオジイとシロの浜(17:20)
【5月1日】 ケイユウオジイとシロの浜(8:00) → ゴリラ岩(11:00) → イダの浜の隣の浜(15:30)
【5月2日】 イダの浜の隣の浜(9:30) → 舟浮(10:00)

バケーション組
(L)ギラ・ハブ男、土肥、小芝(ま)、野畑

(以下、記録:野畑)
【4月29日】
 パイミ浜で、アドベンチャー組と、昼間からリーフと海と浜を堪能し、にぎやかな1日を過ごす。

【4月30日】
 朝から捕獲した手長エビの素揚げを食べ、さて今日は何をして遊ぼうかとのんびり考えていたら、10時ごろ、別所さんの悪友・地元西表島舟浮出身の井上さんがボートでパイミ浜に現れた。夕方に舟浮へ移動予定だったが、ここでアドベンチャー組と別れを告げる。そのままイダの浜で降ろしてもらい、海遊び。コバルトブルーの海を眺めオリオンビールを飲む。たまに海に泳ぎに行く。何もすることがない、何とも贅沢な時間。

【5月1日】
 井上さんにボートを出してもらい海釣りへ。グルクンが次々とかかり、4人で20匹ほど釣り上げる。別所さんはペースを落とさず次々と釣り上げ「山も海もいける男」であることを印象付けた。

ギラ・ハブ男、お見事!

 途中、アドベンチャー組の様子を見に行こうと、移動中であろう網取湾へ船を回してもらう。しかし、予定の場所には姿は見えず、山の方に入ってしまったのかと話していたところ、思いのほか先の地点で彼らの姿をみつけた。列をなして浅瀬を渡渉している姿は、野生動物の群れのようで、なんとも奇妙だ。もうとう、と呼びかけると彼らも気づき、お互い大きく手を振った。井上さんが驚いたように「もうあんなところにいるのかい。いやはや、すごい人たちだね」と漏らしたのを聞き、自分事のように誇らしい気持ちになった。

渡渉中のアドベンチャー組

 その後はイダの浜近くでシュノーケリングを数時間楽しんだ。多くの珊瑚は白化しており、海底には白い突起が連なっている。数々の熱帯魚の姿がより鮮やかに見えた。
 その日の夕餉は釣ったグルクンを井上さんがから揚げにしてくれた。自分が釣り上げた魚を泡盛で流し込む。最高の気分だ。
 井上さんも交え、別所さん、土肥さん、まきさんと話の尽きない夜になった。

【5月2日】
 午前中にはアドベンチャー組が舟浮へ到着し合流した。井上さんのご厚意で、宿の庭とシャワーを使わせてもらい、みな気持ちよさそうに水浴びをしていた。

 最後に、宿と美味しい食事をご提供いただき、また、釣りなど数々のもてなしをしてくださった井上さん、そしてバケーション組プランを組んでくださった別所さん、楽しいトークで盛り上げてくれた土肥さんとまきさん、また、企画をはじめ全編に渡って手配をしてくださった和田さん、宮本さんに、改めて感謝申し上げたい。

あとがき(宮本)
 西表島の冒険お疲れ様でした。皆さま楽しんでいただけましたか?今回事務局を務めさせて頂きましたエデンこと宮本です。プライベートを含め、この9カ月で気が付けば3回目の西表島訪問でした。目隠ししても西表まで行ける気がします(笑)
 今回、和田リーダー、深谷さん、飯塚さんの3名が西表島一周基礎講座の全課程を無事に終了しました。次回は中級編の講座を企画いたしますので、ご参加頂ければと思います。

基礎講座修了証をもらって喜ぶアラクレ女子

 今後、西表島の冒険を楽しむ方のために、今回の移動スケジュールとお世話になった宿情報を一部記録しておきます。インターネット予約が一般的な現在でも西表の隠れ宿は電話予約がベストと教えられた冒険でした。
 また再三計画の見直しがあり出発するまで気が抜けない感じでしたが、皆様のご協力のお陰で今回も現地で大きなトラブルも無く楽しい思い出が作れたと思います。和田リーダー有難う御座いました。

【4月27日】前泊地
 温泉組:平和島温泉Flightコース(3,500円/人、羽田空港までの送迎バス料金含)
 空港組:羽田空港国際線ターミナル内国内線乗継バスロビー(無料)

【4月28日】
 空路:06:15羽田発 09:20石垣着
 バス:10:00空港発 10:20サンエー前着
 スーパーサンエーで買出し。ガス缶は近くのホームセンターにて(飛行機持ち込みNGのため)
 バス:サンエー前11:50発離島ターミナル12:10着
 船:離島ターミナル13:00発14:00大原港着
 民宿:「民宿やまねこ」と「島時間」に分かれて宿泊。お薦めは、民宿やまねこ(素泊まり専用で一泊2,000円/人)
 http://www.minshuku-yamaneko.info/
 http://iriomote-shimajikan.com/
 食事:一軒家レストラン「はてるま」
 一日数組限定の島料理のお店。波照間島の泡盛「泡波」が有るのも特徴。

【4月29日】
 バス:06:00貸し切りマイクロバスにて、白浜へ移動。通常は翌日白浜へ行く場合、上原周辺に泊まるのがベスト。今回は色々あって大原。
 船 :海上タクシーでパイミ浜へ、一日バケーションタイム。浜が遠浅のため浜に船を着ける場合、満潮を狙うこと。途中で東海大学研究所の桟橋付近に水と酒をデポ。水道はあるけど無断使用は禁止!!浮浪者滞在情報もあり。デポ時は注意が必要。

【4月30日~5月2日】
西岸縦走各幕営地泊

【5月2日】
 宿:民宿マリウウドANNEX泊(相部屋で食事込み一泊7,000円/人)。
 http://iriomote.mariud.com/annex/
 2018年4月25日に新館ができたばかりで新しい。コインランドリーあり。夜は泡盛飲み放題。
 2013年の第1回目に、本館の相部屋素泊まり3000円/人で利用したが、そちらも、部屋もまあまあ、海の見える広い中庭はかなり良いです。

【5月3日】
 星の砂キャンプ場予定だが朝から雨のため、前日、港の張り紙で見つけた国道沿いの素泊・自炊の宿「船浦荘」(一泊1000円/人)に宿泊。
 BBQサイト、五右衛門風呂有り。今回のように貸し切であれば満足度★5。単独の場合、快適度:★1.2くらいです。かなり強烈です。

【5月4日】
 鳩間島素泊まり宿「あだなし」泊
 (一泊4,000円/人)https://www.facebook.com/adanashi
 前日予約にもかかわらず、一軒家まるごと借りることができて、超快適。
 レストラン併設、夜は、スタッフの沖縄ミュージックを聞くことができますが、プロではないので要注意。

【5月6日】
 石垣島素泊まり民宿「楽天屋」
 (一泊3,000円/人) http://www3.big.or.jp/~erm8p3gi/
 一軒家の部屋がしと、民宿の2Fの2部屋と分かれて宿泊。落ち着いた感じのよい民宿でしたが、共用部の居間で寝てしまって怒られた人がいました。

事務局長のフラッグ

【最後に】(和田)
 私がこの島を訪れ、もっと奥までのぞいてみたいと思ったのは、20年前。その夢を三峰の素晴らしい仲間たちが叶えてくれた。西表島の冒険は、2011年から7年にかけて4回わたり、参加者は総勢17名になる。
 2011年1回目の冒険では、島を横断。初めてのジャングルの夜は、鳥や虫、獣の鳴き声に包まれて異国にでもいるように思えた。2回目、いよいよ西岸縦走が始まった。はじめて歩く海の上は、リーフと水と魚のコントラストがとても美しく感動した。満天の星空から突然のスコールに見舞われた夜や、ヤシガニやハコガメとの遭遇など、初めての経験の連続であった。3回目は、鹿川湾までボートをチャーター。綺麗な浜でゆったりと一夜を過ごしたあとは、灼熱の中の大岩越え、4時間のトゲトゲアダンの藪漕ぎ、22時迄彷徨った沢での道に迷いなど、なかなか楽しくも厳しい試練を与えてくれた。
 今回も覚悟はしていたが、神様のご褒美か、お天気もよく、全て海岸歩きで、快適に進むことができた。これまで、時間がなくて獲れなかった貝や魚も堪能することができた。ゴールに近づくにつれ、達成感と、まだ終わってほしくないという切ない気持ちになった。
 3回にわたり西岸横断を完遂できたことは本当に幸せであり、この島の自然の魅力と、これまでお世話になった温かい人達、また、どんな環境でも、笑いにかえて楽しむことのできる三峰の愉快で心強い仲間たちに本当に感謝したい。ありがとうございました。
 今回で、基礎編の西岸の縦走は完結したが、次は、アダン宮本事務局長が新たなチャレンジを企画してくれることだろう。また、リラックスしに、はたまた、新たな冒険のメンバーとして、愉快な仲間たちとこの島を訪れたい。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ357号目次