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山スキー・飯縄山~佐渡山
永岡 恵二

山行日 2018年2月10日~11日
メンバー (L)永岡、斎藤(吉)、成田、佐藤

【2月10日】
 仮眠場所の道の駅しなのを、前半組のもきちさん、レジェンド成田さん、永岡3名で早朝に出発し、戸隠スキー場に向かった。今日は戸隠スキー場トップの瑪瑙山から飯縄山に向かい、飯縄神社を経由して中社ゲレンデに下山するルートである。メインゲレンデで2回券を3人分購入し、車を中社駐車場に移動した。中社駐車場はスキー場の従業員の車と高知ナンバーのスキーヤーの車が4台あるだけだった。直ぐに中社第2ペアリフトと第6クワッドリフトで一気に瑪瑙山山頂に。ちょっと気になる看板があったが、無視して瑪瑙山と飯綱山とのコルに向かってドロップイン。殆ど藪もなく斜度もちょうどよかったが、雪質は重いところがあったりパウダーのところがあったりで滑りにくい。あっという間にコルに到着し、シールを貼り直ぐに飯縄山に向かった。瑪瑙山から見ると、飯縄山の登りは結構な斜度があるように見えたが、シールで登れる程度で特に厳しいところはなかった。が、今シーズン山スキー初めてのレジェンド成田さんは大分苦労していた。もきちさんとふたりで山頂に到着すると、飯縄神社の方から4人の女性パーティがツボ足で来て、山頂で写真を撮って引き返していった。しばらくしてレジェンド成田さんが到着。山頂は快晴無風で、待っている間眺望をたっぷり楽しめたので、記念撮影だけしてすぐに飯縄神社に向かった。
飯縄山山頂  飯縄神社方向からは続々と集団のパーティが山頂に向かってきていた。飯縄神社は殆ど雪に埋まっていたこともあり、皆素通りし滑降準備に取りかかった。滑降ルートは登山道。地形図を見ると、ところどころ尾根を間違えないように気を付ける箇所があったが、何パーティも登ってきて、しっかりとトレースがあるので、間違えることはない。150m位は快適に滑れたが、その先は藪の中の細い登山道で横滑りやボーゲンでないと通過できない箇所があったりで、快適さは殆どなくなってしまった。
藪が濃くなってきた・・・  下の方は若干疎林になったが、雪は重たく、やはり快適ではない。そのまま登山道通りに滑り、中社ゲレンデに到着したが、車を駐車したところに行くには中社第1ペアリフトを乗り継がないといけない。1回券を購入し、リフトを乗り継いで駐車場に到着。その日はそばを食べて、神告温泉に入って、地酒を買って、明日の出発点の大橋にテントを張った。

【2月11日】
 乙妻山は行程が長い。早めに出発しようと4時30分起床、6時出発の予定で就寝したが、目が覚めると既に5時30分。急いで朝食をとって、準備に取り掛かった。テントは残置のままにして着替えを始めると、もきちさんがオーバーパンツがないと騒ぎだした。前日の神告温泉に忘れていたのだ。忘れたことに気付くのとほぼ同時に明さんが大橋に到着。ここで作戦会議。もきちさんは乙妻山には行きたいらしく、この日は黒姫山にして翌日乙妻山を希望した。成田さんは反対したが、自分も乙妻山には行きたかったので、もきち案を採用。もきちさんのオーバーパンツを明さんの車で取りに行っている間に、成田さんとふたりでテントを撤収。暫く待ったが、神告温泉の営業時間は10時からなので回収できないのではと思い、自分達も神告温泉に向かったところ、途中で明さんらと会うことができた。オーバーパンツは運よく従業員がいて直ぐに回収出来たが、明さんが別件で時間がかかったとのこと。待っている間色々と考えてみて、翌日は天気が悪いこともあり、結局この日は予定を変更して、乙妻山を行けるところまで行くことにした。大橋に戻り、早々に出発。暫く平な林道を進み、40分程度で登山道との分岐に到着。軽く1本取って登山道に入っていった。トレースはしっかり着いていた。暫くするとトレースが分岐した。地図を見るとルートの尾根は左だが、右のトレースがしっかりしていた。左に行こうとすると、もきちさんが以前この尾根を1,600m位上がったとの事。ここは経験者に従って右のトレースに。しかし、結局その先で左の尾根にトレースが向かった。以前、もきちさんが行ったルートとは違うルートのようだ。1,570mくらいの鞍部で佐渡山との分岐があり、そこで明さんは佐渡山へ、残りのメンバーで乙妻山へ向かった。鞍部から100mほど沢までシールのまま滑った。下部でトレース通りに進むと、登ろうとしていた尾根ではない方向にトレースが向かっていた。
快晴のスノーハイキング  予定していた尾根は急で、滑ろうとしていた沢は上部の雪にひびが入っており、滑るのは危険と判断してトレースの方向へ進むことにした。しかしながら平らな雪原をまだ大分歩かなくてはならず、時間的にやはり乙妻山は無理と判断して明さんが向かった佐渡山に変更することにし、来た道を戻っていった。明さんと別れたところから少し登ると、華麗なテレマークで滑り降りて来た人が。明さんだった。そのまま登り稜線に着くと、目指す山頂までの稜線が綺麗に見えた。山頂付近は多くの人で賑わっていた。稜線のアップダウンはほとんどなく、30分くらいで登頂した。快晴だった。
快晴の佐渡山山頂  滑降ルートはいろいろあったが、無難に来たルートを滑ることにした。稜線はただダラダラと進み登って来た斜面に到着。地図で滑る沢を確認。何処を降りても問題なかったが、ここで持病のモートン病が発症。左足の裏に激痛が走り出した。登っている時から気温はドンドンあがり、雪は更に重くなっており、痛みと雪の重さの二重苦だった。少し降り過ぎて、20m程スキーを担いで登り返したところがあったが、無事に大橋に下山した。

【2月12日】
 前日、道の駅しなのに仮眠場所を移動していた。夜のうちから雪が降り積もり、道の駅は真っ白になっていた。今日の予定は黒姫山である。雪の状況からみて、ほぼ無理だろうと思いつつ、黒姫スキー場へ向かった。駐車場に着くとほぼホワイトアウト。残念ながら黒姫山は断念し、帰路についた。

〈コースタイム〉
【2月10日】 中社駐車場(8:50) → 瑪瑙山(9:20) → 飯縄山山頂(10:40~10:50) → 飯綱神社(11:00) → 中社駐車場(12:40)
【2月11日】 大橋(8:30) → 登山道入り口(9:10) → コル・佐渡山への分岐(10:30) → 引き返し地点(11:20) → コル・佐渡山への分岐(12:05) → 稜線(12:35) → 佐渡山山頂(13:00~13:20) → 稜線(13:30) → 大橋(14:30)

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