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沢講習その2・川苔谷逆川
石毛 恵

山行日 2018年6月17日
メンバー (L)古屋、西村、千葉(朋)、坂田、石毛

 今回の沢講習は私が三峰山岳会に入会して初めて参加した例会山行、且つ初めての沢登りです。土曜日はあいにくの天気で予定されていた岩講習が中止となってしまいましたが、夜は氷川キャンプ場での楽しい大宴会となりました。

 翌日の天気は曇り。キャンプ場を出発して奥多摩駅でバスを待ちます。電車が到着すると続々と登山客が降りてきてあっという間にバス停は大行列。これから沢に入る自分を棚に上げて「天気の悪い日曜日なのにみんな物好きだなー」などと考えながら出発。川乗橋バス停で下車し、川苔山へ向かう多くの登山客と共に林道を30分ほど歩き入渓点へ到着。西村さんから「今日は冷たい、寒いの感想だけで終わっちゃうと思う」と何とも不安な言葉を聞かされるも、真新しい沢の装備を身に着け準備をすると勝手にテンションが上がります。
 いざ入渓し、少し歩くと(3+7m)2段の滝が現れます。ここは去年西村さん親子、千葉さん、山蔦さん親子で訪れた思い出の場所。子供たちが泣きながら滝を越えていった話を聞きながらその時の様子を想像します。滝の水音と子供たちの泣き叫ぶ声...地獄絵図です。お父さんのことは嫌いになっても山や沢は嫌いにならないで...我々はロープを出してもらい滝の右壁を登ります。サックリと全員登り切ると西村さんは「こんなに簡単だったんだ、去年はあんなに苦労したのに」と呟いていました。
苔むした沢を進みます  その後は古屋さんを先頭にその後ろを私が歩きます。小さな滝が出てくると古屋さんは「巻いても良いし、直登しても楽しいよ。どうする?」とコースを選ばせてくれます。"人生悩んだら楽しいほうを選ぶ"をモットーにする私は勿論楽しい方を選びます。前を行く古屋さんはいとも簡単に登っていきますが私はシャワークライム状態で水の勢いに負けそのままドボンと早々にずぶ濡れに。後続の人たちはというと、「まだ先は長いのに無駄に濡れたりしません」と横を巻いていきます。楽しい方を選ぶだけじゃダメですね。3段10mトイ状の滝では前を行く千葉さんを見様見真似でつっぱりで登ってみます。お助け紐&下から坂田さんのサポート、最終的には上から古屋さんに引っ張り上げてもらいなんとか登り切ることができました。
 最後にウスバ林道手前の10m滝に到着。下から見るとこんなところ登れるの?と不安な気持ちがよぎりましたが、古屋さんがリードで見事に登ります。
 2番手の坂田さんに続き私の番に。実際取りついてみるとちょっとスリルはありましたが意外にスムーズに登ることができ、私の中でこの登りが今回の沢で一番楽しかったです。
 全員登り終えた後はウスバ林道を下り鳩ノ巣駅へ到着。沢に入る前は少々不安な気持ちもありましたが、終わってみればとても楽しい初沢登りとなりました。色々サポートしていただいたメンバーの皆さんのおかげです。ありがとうございました。
 今回は短い日帰りの沢でしたが、泊りの沢にも是非参加してみたいと思いました。

ウスバ林道手前10m滝 古屋さんがあっという間に登っていきます西村さんの男前な後ろ姿

〈コースタイム〉
奥多摩駅(7:27) → 川乗橋バス停(7:40) → 入渓(8:30) → (3+7m)2段11mの滝 → ウスバ林道手前10m滝(13:40) → 鳩ノ巣駅(15:00)


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