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沢講習その3・多摩川シダクラ沢
金子 隆雄

山行日 2018年6月17日
メンバー (L)金子、齊藤(慈)、内藤、野畑、清水

 車は氷川キャンプ場に置いたまま、奥多摩駅発7:00のバスに乗り10分足らずで惣岳(そうがく)で下車する。バス停横の階段を降りていくと車道に出る。ここは旧青梅街道で現在は奥多摩むかし道という名称で遊歩道として整備されている。この道を奥多摩湖方面へ少し行くと公衆トイレがあり、更に少しで多摩川に掛かる吊橋があるのでこれを渡る。3人以上同時に渡らないようにと書いてあるので3人までならいいのかと勘違いして3人で渡ってしまったが、まあ無事だった。対岸には5人以上同時に渡らないようにと書いてあった。よく見ると5の上に貼ったものが剥がれた跡があった。老朽化に伴って人数制限を厳しくしたのだろう。
石垣のような小滝  吊橋を渡り切った所から入渓する。想像通りに水量は少ない。すぐに取水口が現れるがダイレクトに越えることができる。以降も滝はそれなりに出てくるが困難なものはなく、ロープが必要な所もない。
 これといった見せ場もなくもう二俣に着いてしまった。今回は沢講習ということなので何かそれらしいことをやろうかと考えていたのだが、溯行を始めてすぐにその気はなくなった。そんなことができるような沢じゃないのだ。右俣はほとんど水流がない。左も水流はわずかだがここは左へ入る。
 左俣に入って間もなく水が消えたので左手の尾根に上がったがこれがまた最悪だった。グズグズの急傾斜で下草も生えてなく落石の嵐だった。内藤さんは以前この沢へ来たことがあるとのことで、二俣を右に入ったそうだが特に悪い所はなかったそうだ。早く言ってよーだ。
 ようやく道へ出た、間違いなくここが今日の核心部だった。距離にして15mほど登るとベンチのある広場があり、沢装備を解いて下山の準備をする。地図に載っていないような道が縦横についているが、栃寄へ降りる道を辿ると短い時間で舗装道路へ出た。車などまるで走っていない車道がかなり長かったが境橋のバス停に着いたら丁度タイミングよく10分も待たずにバスが来た。

〈コースタイム〉
入渓(7:40) → 登山道(11:15~11:30) → 境橋バス停(13:10)


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