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山スキー・北海道旭岳スキーコース
さとう あきら

山行日 2019年1月7日~11日
メンバー (L)さとう、斎藤(吉)、千葉(朋)、(佐藤息子)

 大雪山の西側にかかる旭岳ロープウエイは冬季も運行されており、この下には旭岳スキーコースがあるという。しかしこれはスキー場ではなく、ロープウエイ運行管理のための圧雪路であり、一応スキーで滑ることが出来るとのことだ。面白いことに、この圧雪路を利用しながら各自勝手に森の中を滑るというのがこのコースの利用者の大多数ということを外国人から聞きつけ、企画してみることにした。
 正月明けの平日5日間という日程では付き合ってくれる人がいるのかとかなり不安だったが、幸いにも2名が手を上げてくれ全くありがたい。さらには札幌で働く自分の息子も参加となった。

 初日の月曜日は朝の飛行機で旭川空港入り。屋外の気温は-11℃と早速寒気の洗礼を受けたが軽い雪が待っているかと思うと心が弾む。ここで全員が合流し、途中で買い出しをしながらタクシーで今宵の宿の旭岳温泉湧駒荘へと向かう。そして午後からは早速ゴンドラに乗り込み、まずは圧雪されたコースを滑る。初めての場所は地形の概念がなかなか得られず今一つ。上部は急傾斜だが下部はタラタラ斜面が続き、やはりスキー向きのエリアである。
 ちょっと地形が分かった2本目はコースを外れ、先行者のトレースを追いながら深雪の斜面へ。樹間が狭かったりして、ヒャッホーとなるのは多くはないが、何とか楽しめた。モキチさんはもちろん、チバラッチも清水さんから借用したという太板で深雪を華麗に舞い、軽い雪の感触に満足気だった。

外気寒すぎで顔出しできない

 それにしてもうわさ通り外国人だらけで、その率は90%強だ。ヘルメットにビーコンは全くのあたりまえで、雪崩対策用のエアバックを背負っている人も2、3割いたのには驚いた。さすがに世界のパウダーハンターが集まる場所、日本人とは意識がだいぶ違うなぁと感じた。
 残念ながら今回は天候には全く恵まれず、楽しみにしていた旭岳山頂は一度も見ることが出来なかった。雪質は良好なものの、連日視界不良で大斜面に大歓声ということは数本程度しかなく残念だった。しかも最終日には強風でゴンドラが止まり万事休すに。

雪は軽いが連日視界不良で残念

 一方今回の宿の湧駒荘は思いのほか良い宿だった。料金は自分にとっては少しお高めだが、多くの源泉からなる温泉が抜群で、食事も、そしておもてなしもかなり素晴らしい。料金以上のお得感があった。

宿は料理も豪華で最高

 なおソチ五輪のスノボ銀メダリストの竹内智香選手はこの宿の娘とのことで、宿の最上階にはその記録の展示室がある。たまたま夕食時、我々の隣のテーブルで取材陣と一緒に食事をしていた。その後ロビーでの写真をお願いしたところ、とても快く一緒に写ってくれ、やはり一流アスリートと感激してしまった。

五輪銀メダリストの竹内選手、本物はもっと美人

 なお初日夜は旭川在住の三峰会友の高橋さんが宿に泊まってくれ、昔の話に花が咲いた。

旭川在住の会友高橋氏はいつもスーツ姿

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