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山スキー・月山・肘折ルート
荻原 健一

山行日 2019年4月13日
メンバー (L)永岡、斎藤(吉)、荻原

 我ら三峰の前会長・佐藤明氏著の「日帰り山スキー特選ガイド」は今から遡ること15年以上、2003年12月に初版が発行された。
 ここで紹介されているルートは31本。どれも魅力的だが、その中でも私にとって群を抜いていたのが、"月山・肘折ルート"で「日本最長といわれる1日ルート、成功時の感激は一生忘れられないだろう!」とのコメントが印象的であった。月日の経つのは早いもので、それから15年の年月を経てようやく今回初挑戦出来ることになった。

【4月13日】
 とにかく遠い所なので前夜21:00に東川口駅に集合し、一路北へ向かう。日付が変わって今夜は「道の駅にしかわ」にて仮眠する。5時には起きて姥沢の駐車場へ向かうが、ゲートが閉まっていて7時まで待機。駐車場で準備をして8時発のリフト乗り場へ向かう。おっと、ここで事件が発生!?なんとリーダーのKG氏、スキーシールを忘れてしまったとのこと??残念ながらここで敗退確定(涙)。
 まぁ行けるところまで、ということで月山山頂までは行動を共にする。2時間弱で山頂到着。つぼ足のKGも頑張って20分遅れで到着。記念写真を撮ってここで涙の別れと相成る。

月山山頂にて

 ここからは私ともきちさんの二人で肘折温泉を目指す。山頂直下の広大な雪原は「気持ちいい!」の一言。時折、後方の雄大な月山を振り返りながらのんびりと滑降していく。

山頂直下の大雪原を滑降

 1時間くらいで立谷沢出合。ここからはシールを付けて念仏ヶ原、小岳へと進む。途中、念仏ヶ原は登山道沿いには進まず独標1,132m、1,185mを通過する稜線沿いにルートをとる。

念仏ヶ原からの月山

 小岳の少し先でシールを外し、赤沢川へと滑りこむ。この先は地形が複雑でルーファイが難しいところだが、先行者のトレースとGPSのおかげで順調にルートを消化していく。大森山手前のコルに到着すると土がむき出しになっており、先行者のトレースは右へトラバースしている。トレースを追って進むと大森山の南方尾根に乗り、ここから北上して大森山の山頂に至る。結果的にずいぶんと遠回りをしてしまい、コルから直接つぼ足で山頂を目指したほうが全然早かったと悔やむ。時間は既に17時を過ぎており、ここからは日没との戦いとなるが、幸い携帯が繋がったので今頃は日本酒に溺れているであろうKGにラインを入れておく。大森山からの滑降は雪の状態が決して良いとは言えなかったが、それでも1時間ほどで朝日台の除雪されたアスファルトの道路に到着しスキーを脱ぐことが出来た。舗装道路を15分も歩くと本日のお宿となる「伝蔵」に到着。リーダーのKGと涙の再会、温泉、大宴会となる。もきちさんと私は大満足、KGは来年の再訪を固く誓って肘折温泉を後にした。

〈コースタイム〉
月山リフト(8:00)=リフト上(8:15~8:30) → 月山山頂(10:10~10:30) → 念仏ヶ原北東独標1,185m(13:00) → 大森山(17:30) → 朝日台(月山肘折登山口)(18:30)


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